続きだぜ
中国「まったく………」
時間通りに来たのは我だけアルよ、
長い袖元で口を隠し、長い溜息をつく。
イタ王「まぁまぁ、
1回深呼吸して落ち着くんよ〜!!」
ニコッ
そんな中国さんの肩を2回叩いて、他人事のように宥めるイタ王さん。
中国「イタ王、お前に宥められると何だが惨めになるから辞めろヨロシ。」
そうアルよね、イギリス!
イギリス「……」ピクッ
…あら、
私も遅刻した身なので何も言えまんねぇ〜、、笑
昨晩の夢のせいか、名前を呼ばれると少し動揺してしまう自分がいた。
イタ王「中国!」
仲間をつけようとするのは卑怯なんよ〜笑
中国「なっ!!」
こんのッッ💢
イギリス「お二人共、、、。」呆
ガヤガヤ……
私達が集合し、今現在喧嘩しているのは
都市部のごくごく普通の街路。
通り過ぎる人々が、
喧嘩をしている驚きよりも、
こんな場所に一国の代表が3人も集まっている事に困惑している様子であった。
それを察したイギリスが何とか中和を試みたが、案の定収まるはずもなかった。
イタ王「……ってか!!」
まだあと一人来てないんよ?
それまで遊ぼうなんね!
中国「は…………」ピキッ
こんなちっぽけな時間も待てないアルか?
一国の代表としてそんな事が出来ないのはつくづく呆れるヨロシ〜笑
イタ王「はぁッ?」💢
イギリス「ちょ、ちょっと……、」💦
激化するお二人の口論を一周まわってボーっと見つめ始めていた頃。
後ろから背の高い影と、足音が響いた。
コツッ……
??「お前ら、デケェ声で話してんじゃねぇよ。」
ピタッと2人の声が止み同時に振り返る。
イギリス「そ、ソ連さん……」
中国「…………んで、なんで遅れたアル?」
ソ連「あ”ーー、なんせ遠いからな。」
イタ王「日帝の方が近いし、日帝に頼めばよかったんじゃないんね?」
どちらが参加してもいいんよね?
ソ連「あぁ、そうだ。」
なんか、日帝は今日用があるらしい。
イギリス「用、ですか……」
ソ連「なんだっけな。」
たしか…………
……忘れたわ。
イタ王「ソ連らしいんねー。」(棒)
イギリス「…………」
なんとなく、不安だった。
お二人が口論しているときの表情は、とても楽しそうには見えませんでしたけど、それですらも。
昨晩の夢とは比べ物にならないほど見慣れた日常に過ぎなかったのですから、
………………よし。
フラタニティスの城の内部にある大きな部屋。
長机の前に均等な位置に並べられた椅子は7つ、
のち4つには私達が座り
美しく綺麗にティーカップが置かれていた。
イタ王「はぁ〜ッ!終わったんね〜!」
ソ連の終わりの合図が出た途端、背伸びをし長机に突っ伏すイタ王にもう怒る気力も無くしたのか中国は言う。
中国「……………もぅなにも言わないアル、、」
ーーーーーーーそう言葉を吐いた瞬間、ソ連の懐にあった魔水晶が反応する。
ヒュォォゥ!!
一同「……ッ?!」ピクッ
……
皆がソ連の魔水晶に釘付けになり、
無言で応答しはじめる。
ソ連「なんだ。」
開口一番、大きな声で返事をしたのはアメリカだった。
アメリカ「Hey!!」
イギリスとイタ王と
クソコミーとコミーチャイナ!!
ソ連「そうだが」
何があったら知らんが俺をクソ呼ばわりするな。
ヒョコッ
日帝「ごめんね。ソ連、
アメリカは気にしないで。」
中国「!!
アメカスはまだしもなんで日帝がいるアル?」
ナチス「俺もいる。」
その事は後々話すから聞いてくれ。
イギリス「……はい、」
イタ王「……」
一同が静かに頷いたあと、淡々とナチスが中心となって話していく。
ナチス「俺と日帝は今日アメリカのとこの
アイレムで立地調査をしてたんだが。」
その帰り、今さっきだな。
俺たち3人が別れようとしたときに気づいたんだが
“西側が完全に遮断されている”
……つまり、南西含めその先に行けないってことだ。
ダンッ
イタ王「ちょ、ちょっと待ってんね!!」
西側に行けない……国民はどうなってるんね?!
イギリス「それもありますが…………そもそも何故……?」
ふたりが咄嗟に声を上げ疑問をぶつける。
ソ連と中国は少し言葉に詰まったように沈黙していた。
ナチス「…………」
ナチスは、
日帝に目配せすると日帝がバトンを受け取ったように話し始める。
日帝「…………順番に説明させてもらう。」
まずは何故西側に行けないか。
私達も、アイレムとサングリアの境界線を調べただけだけど。
理由としては、
恐らく怪異の森から出現した異型共が本来進行しない道に進んでるから。
次に都市部に、国民に被害が出ているか否か。
ナチス「俺が補佐に連絡を取ったところなにも以上は無いらしい。」
少なくてもトルバースと、俺達が今いるアイレムは無事だ。
アメリカ「最後に、なんで化け物共がいつもと違う行動をしてるかって話だよな!」
前の四方会議からお前らには伝えたはずだが、彼奴らはいわゆる自分らの意思、人並みの知能を持ってる。
だからこそ、俺たちの中ではなんか彼奴らの意志を動かすもんがあんじゃねぇのかなぁと思ってるんだっつーことだな!!
イギリス「…………取り敢えず、聞きたいことは聞けました。」
中国「んじゃあ、どうするのかは決まってるアル?」
ぶっちゃけ、日帝と我は東側だから関係無いヨロシ。
分が悪そうに狐目を逸らしそう言う。
ソ連「…………」
そんな中国を見るソ連。
少し静かな雰囲気で日帝が一言呟いた。
日帝「中国は一緒に行ってくれないの。」
魔水晶ごしに気持ち首を傾げてそう言う。
相変わらず抑揚のない済んだ声だが中国は口をあんぐり開けて、静止する。
他の一同も、そんな日帝を見て困惑した顔をしている。
中国「…………」
……ッ、、わかったアルよ、
し、仕方ないから我もそれには協力するアル。、、
ソ連「ふは、、笑」
中国が照れてやんの。
アメリカ「俺にもほs……」
ナチス「はいはい、、今はそれよりだな。」
イタ王「じゃぁ、
さっき中国が言ってた”どうするのか”は決まってるんね? 」
日帝「…………えっと、さぁ。」
1回集合した方がいいんじゃないかな。
アイレムに。
ソ連「賛成だ。」
イギリス「話は理解しました。」
……私達はアイレムに向かい、ナチスさん達に合流するのですね。
予想外の出来事だった。
あんな悪夢を見た翌日に、こんなことが起こるとは。
偶然に決まっているが、偶然にしては出来すぎていると囁く自分もいる。
……
アメリカ「んじゃあ!!」
イタ王「また会おうなんね〜」
ヒラヒラ
👋
はい、めっちゃ長くなりました😥
そういえば、なんでソ連や中国、北朝鮮なんかはよくコミーって言われるんだろ〜って調べてみたら、コミーは英語で「共産主義」って意味だかららしいですね!
また1つ賢くなっちゃいました((うるせぇ
では、さようなら!
コメント
4件
何でしょう…ただならぬ雰囲気であることが文面から伝わってきます さすがからめるぷりそさんです… 一体全体何が起こってるのかわからないという不気味さが良くわかる気がします 次回も楽しみにしています
スゥゥーーー、、、好き(?)