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注意
名前ありのモブ(駄菓子屋から生み出した100捏造の架空の子です、原作出てないよ!)が出て来ます。
序盤モブちゃんが兄弟から矢印向けられてそうだけど違います。互いに友人という関係です、紛らわしくてすみません💦
最後は凛くん目線です。
ナイトスノウ後の話
解釈違い注意です!
「お使い疲れたぁ….」
学校帰り早々おばあちゃんにお手伝いを頼まれた帰路、大きな二箱のダンボールを両手で抱える。
せっかく自分が所属している部活だけが予定より大分早く終わりゴロゴロ出来ると思ったのに、運が無いなぁ…
自己紹介が遅れました。初めまして、山田です。
中学三年になり、平々凡々な私生活を送っている私ですが、小ちゃい頃から今にかけておばあちゃんの経営している駄菓子屋が大きくなりよくこうやってこき使われております。
その駄菓子屋は昔、縁のあった知り合いの影響とおばあちゃんの長年の歴史もあり、近所のちびっこ数名に「ここら辺の駄菓子屋と言えば」と聞けばまぁまぁのちびっこがここと言い、たまーに知り合いのコアなファンがうちに観光に来るくらいの地元定番の駄菓子屋です。
….先程文句を言っていましたが、私は大のおばあちゃんっ子。これには大満足で大きくなったら副業程度には駄菓子屋を継ぎたいと思っています。
話を戻しましょうか、いつも仕入れている店は駄菓子屋の反対方向に構えていて、とあるクラブチームのコートが見えるのです。そのコートをチラッと眺めるのが私の趣味…とは行きませんが…ちょっとした楽しみになっています。
ですがお目当てはコートではなく、一人の昔馴染みなのです。
それが糸師凛。
糸師と聞けば有名なサッカー選手の方が思いつくかと思います。そう、糸師冴の弟が糸師凛となっている訳です。
凛くんはお兄さんが世界一に凛くんが世界二になるという夢を持ち、薄暗くなったこの時間でも練習している頑張り屋なのですが…
「おーい、生きてますか〜?」
「…にいちゃ…なんで….」
何故かその張本人を連れて帰ることになりました。…しかも泣いてる状態で。
確か今日は冴くんが帰国する日、彼のことならまず一番に凛の元へ行くはず、だとしたら冴くんが凛くんを泣かせたのだろう。
でもそれでは不自然だ。冴さんは大のブラコンで、彼がスペインに旅立ってから暫くは凛くんの様子を教えろとメールがうるさかった。
取り敢えずは凛くんを泣き止ませるところから、駄菓子屋に帰ると凛くんをその辺の丸椅子に座らせてレジにお小遣いの500円を投げ入れるとダンボールに手を突っ込みアイスを二個取り出す。
その一個を凛くんに上げてみると、暫く静かに涙を流していたがパク…パクとアイスを頬張り始めた。
こうして見ると彼の根本の性格は変わってないのかもな…と私もアイスを一口頬張りながら考える。
冴くんがスペインに旅立ってからというもの冴くんに似て無口のクールな雰囲気になってから、駄菓子屋には寄るそうなのですが、互いの部活などで如何せん接点が無くなり凛くんの応援団その1くらいの立ち位置になってしまいこうして話すのも久しぶりなのです。
「で、どうしてこんなことなってるの?」
「…なにもねぇ」
どうやら泣いたことを見られたのが癪なそうでまた黙ってしまった。
「何も無いってことは無いでしょうに…
はぁ、まぁ暫くここに居れば?家帰るの気まづいでしょ?」
喧嘩を悟られたことでまた拗ねてしまったが出ていこうとすることがないということは大丈夫ということだ…多分
昔で鍛えた糸師会話術…鍛えて良かったぁ〜
暫くの無言が続き、外には車の走る雑音や互いがアイスを齧るシャリシャリと言う叙爵音のみが僅かに響く。
丁度時計の針が30分を知らせると凛くんが鞄を漁り300円を差し出す。
50円多いことを言う間も無く流れるように凛くんが駄菓子屋を出ていき、凛くんの歩く足を止めきれなかった右手と商品が並ぶ棚のみが視界に映る。
「行っちゃった…」
ガラリと静かになった空間に寂しさを感じそうになったその時ぴちゃぴちゃと溶けた雪により作られた水溜まりが跳ねる。
そこには糸師冴が居た。
冴くんはまるで何かに急かされてるように店内を見渡すと、「凛見たか。」と普段取材の時にも崩さない仏像面に汗を垂らしている顔でそう言った。
恐らく帰りが遅い凛くんを心配したんでしょうね。見事にすれ違っています。
「居ないよ」と返すとすぐ離れようとするので声を掛けると止まった冴くんに向かって凛くん泣かせやがって、この野郎と言う気持ちを込めて凛くんが払い過ぎた分の釣りを投げる。
冴くんはそれを難なくキャッチしその釣りを握りしめてこちらに感謝を告げ走って行った。
釣り渡す時に少しくらい話せればいいのだろうがあの兄弟には難しそうだな…
家に帰りベットに意味もなく潜る。
最初は兄ちゃんの匂いが残っていたこのベットも今は自分の香りしか感じない、今はその方が助かるが。
先程頭に雪が軽く積もっていたせいか首筋が冷たく感じる。
ふと暗くしていた部屋に光が差し込む、その先に居たのはあのクソ兄貴で、彼奴も暫く散歩していたのか、湿った髪をタオルで拭いている。
何しに来たと顔を顰めると、暫くこちらの顔を見て兄貴も何処か悲しげに顔を顰める。
欠陥品に何しに来たんだかと心の中で呟くと、兄貴が何かを空に投げる。
円形の光を反射して輝くそれを目で追いかけるとそれは見事に頭上に当たる。
それを髪から探し出して見てみると50円玉であの時の釣りかと分かる。彼奴もあそこに寄ったのか、鉢合わせなくて良かった。
50円玉にはまだ兄ちゃんの体温が残っていて、練習帰りに手を握ったあの日を思い出して舌打ちを打つ。
何ももう思い出すな、期待するな…もう何も彼奴のことを思い出したくない。
そう思っても心地良く、優しいその50円玉を話すことは出来なかった。
終わり
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
週一投稿が崩れた音がしますね…
ネタ切れしそうなんです。これも飽きてボツにしそうになったものの使い回しですし…あと4作くらい飽きたものがあるので当分はこれで生きて行きましょうかね…
でも週一投稿してた自分偉い、でもそれ以上に投稿している猛者ヤバい(褒め言葉)
謝罪
前作にて時代背景を書くのを忘れていたようです。
現在修正済みですが何がなんやら分からない状態で見た方々すみませんでした💦
長々とすみません、ありがとうございました〜