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「行こう、tt」
「…ん」
重厚感のある木の扉が開かれた。
オルガンが静かに鳴り響き、優しい聖歌が聞こえる。
足元から延びる赤い絨毯の先に祭壇が見えた。
今日はjpとttの門出。
街外れの小さな式場で、jpの家族と仲間だけの小さな小さな結婚式を行なった。
それぞれ濃紺と白のタキシードを着込んだ二人。
祭壇の前に並び向き合えば、窓から差し込む柔らかい光の中に、ttがいた。
日に透ける黄金色の髪。
滑らかな白い肌と細長い手脚。
俺を見上げる、少し気の強そうな黄金色の瞳。
雨上がりの虹だって、夜明けの明星だって逃げだすほど、きみは美しく、泣きそうになるほど愛おしい。
俺にとって光そのもののきみは、今ここにいて、そしてこれからもそばにいる。
この広い世界、小さなパソコンの中で、俺たちは出逢った。
同じ夢を見て、歩き出して。
ひどく傷つけ、結ばれて。
すれ違って、お互いの存在の大きさを思い知って。
守って、守られて。
喜びも、悲しみも半分こして。
ふたりで乗り越えるたびに約束をした。
俺のすべてをきみに。
俺の生まれた意味を、生きる理由を、きみに。
ttが俺を見て笑っている
泣くなよ、しゃあないなって
幸せなんだよ仕方ないでしょ
ttだって泣いてんじゃん
腕を大きく広げると
ttが胸に飛び込んできた。
ねえ、たっつん
俺ね