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第1話「深海国」
はるてぃーは、深海国の港町に足を踏み入れた。潮の匂いと、静かな波音。
その奥、いつもの場所に——いた。
「……うた」
振り向いた**御崎 詩**は、一瞬だけ目を見開いて、すぐに視線を逸らした。
「……何しに来たんだよ」
「決まってるだろ」
はるてぃーは一歩近づく。
「一緒に旅に行こうぜ」
うたは苦笑して、首を振った。
「……無理だって。
俺は強くないし、足手まといになる」
その言葉に、はるてぃーの表情が変わる。
「は?」
間髪入れず、強く言い切った。
「うたは強いだろ!」
うたが驚いて顔を上げる。
「権能がどうとか、戦えるかとか、
そんなの関係ねぇよ」
はるてぃーは、まっすぐうたを見つめて続けた。
「昔からそうだろ。
一番大事なところで、誰かを支えてたのはお前だ」
一瞬の沈黙。
そして、はるてぃーは少し照れたように笑った。
「……昔みたいにさ」
うたの目を、真正面から見て。
「俺が守るからよ!」
胸を打たれたみたいに、うたの呼吸が止まる。
「……はるてぃー……」
しばらく黙ったまま、うたはぎゅっと拳を握りしめて——
小さく、でも確かに言った。
「……じゃあ」
顔を赤くして、視線を逸らしながら。
「行っても……いい?」
はるてぃーは即答だった。
「もちろん!」
その笑顔は、太陽みたいにまぶしくて。
うたは、少し困ったように、でも嬉しそうに笑った。
✨うたが仲間になった!✨
第2話 12/29 投稿予定