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🩷ティアの目覚めと朝食 いつの間にか眠っていたティアが目を覚ますとミリアが部屋に来て様子を見てくれていました。「起きた?おはようございます、眠れた?ティア」ミリアはティアの身体抑制を外してくれました。「はい、おはようございます、昨日は夜遅くに騒ぎを起こして申し訳ありませんでした」ティアの行動が、今では本当にみんなに迷惑をかけるだけのものに変わってしまったのです。誰かを傷つけかねません。ひどい幻聴の声に左右され、危険だなんて。(わたしは一体どうしたらいいの?)ティアは何も考えずに行動してきた過去を後悔するのでした。「反省はしているのね、それならもうしないで」ミリアの言葉に黙ってうつむくティア。動かなければ幻聴の声から逃れられないのです。徐々に空想力を見る力をたくさんの言葉によって失い、ただの心を暴走させるしかなかったのです。なぜかそうしないと心を守れなかったのですから。
「朝食の時間ですよ」職員が朝食を運んで来ました。朝食は、テーブルの上に置いてくれました。「ありがとうございます」ティアはお礼を言いました。「どういたしまして、ティアさんは残さず食べてくれるので作りがいがあります」職員はそう言ってくれました。
職員は、「それでは失礼致します」と言って部屋を出て行きました。
「わたしもそろそろ失礼するわ」ミリアもそう言って部屋を出ました。
ティアは椅子に座り、テーブルの上の朝食を食べ始めました。オムレツ、サラダ、パン、オレンジジュース。精神障がい者施設に来てからは、食べることが楽しみになっていました。