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青side
1年前
「…こんにちは」
『…。ペコ』
「今日は頑張って学校来てくれてありがとう!」
「…なんかあったらなんでも言ってええからな」
『…うん』
最初は心を開いてくれるか不安でしか無かった。
多分、こういう子は繊細だから。
少しでも無駄に触れてしまったらすぐに壊れる。
だから俺は、優しく彼を守ってあげないと
数ヶ月後
『せんせ、』
「ん?どしたん?」
『せんせって絵かけるん?』
「んーまぁ一応な。」
「これでも美術部の顧問だし」
『だから絵うまかったんだ』
「そうか?そんなガチでやるタイプじゃないからなぁ」
『…俺、美術部入りたいかも』
「えっ?」
『俺、お父さん美術部だったから、ちょっとだけ絵かけるよ。迷惑かけないように頑張る。』
『…ダメ?』
「…ダメどころかむしろ大歓迎やよ!!!」
「ちょうど人数も減ってきたところやったし!」
『いいの?』
「もちろん!」
「あ、無理して部活来いとは言わんで。」
「そんなキツキツではないから(笑)」
『うん!ありがとう!』
そんなこともあったなぁ。懐。
今となったらこんなに馴染めるようになって、友達もできて、
「すごいなぁ」
「もうあいつ2年生終わるのかよ。数ヶ月後受験生じゃん」
時の流れははやいもの。あんなに小さかった白はもう立派で落ち着きが見える。
俺も、教師になって何年目なんだ?
覚えてないわ笑
でも
「俺ももう時期かなぁ… 」
コーヒーを飲みながら職員室から外を眺める。