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にゃぽベラぁぁぁ⤴︎ ⤴︎大好物すぎるんだが…?と思って読んだら案の定好みドンピシャですわ
こんにちはー
ちょっとノベルタイプ上手くなりたいので書きます
⚠️・にゃぽベラ
・GL(百合)
・ベラルーシだよ!!ベラルーシだからね!!
戦争賛美、政治的意図なし
地雷さんまたね
なんか太文字が書けなくなっててぴえん
いつも通り電車に乗って、私は学校から家に帰る。
今日も電車は混んでいて、 数駅超えてようやく椅子に座れた。
いつもの事だった。いつも通りのはずだった。
だけど…
その日私は恋をした。
キーンコーンカーンコーン…
にゃ「でさぁ、めっっちゃ可愛い人がいてぇ〜♡」
友「へぇ、どんな人?」
にゃ「なんかねぇ、すっっごくメイクが上手でぇ、あ、まって、あの人は絶対に元が良い」
「顔が整っててね〜、とっても可愛かったんだから!」
友「えー、いいなー。メイクとか私に教えてくれないかなー?笑」
にゃ「私も教えてもらいたいなぁ…」
「……はぁ♡あんな人と付き合えたらなぁ…♡」
友「……え?あ、その人って男の人?」
にゃ「え?女の人だけ………ど…………あ、あれっ??」
「ご、ごめんっなんか混乱してたかも??」
友「まあ気持ちは分かる。」
「この人可愛すぎでしょ、付き合いてぇ〜とか、たまに思うもん」
にゃ「だ、だよね!」
友「なんかもう推しみたいなさ、」
にゃ「分かる…よ!」
あの人の事、友達に話してみた。
でも少し…モヤッとした。私は本気であの人と付き合いたいって思ったのに。友達の話は少し…ズレている気がした。
それから数日が経った。私はあの人の事が忘れられず、毎日あの日と同じ時間、同じ場所の電車に乗って、あの人の事を待った。するとあの人は乗ってくる。その人は会社に勤めている様で、毎日スーツを着て、カバンを持って、ヒールを履いて、お人形のような可愛いメイクをして乗ってくる。
私の通う学校よりも遠い駅で降りている為、どこの地域にある、どんな会社に務めているかは分からない。
あの人について分かることはそれだけ。
にゃ「…………」
友「にゃぽんー、どうしたー?」
にゃ「……え、あー…ちょっと眠いだけ!なにかご用?」
友「いや、心ここに在らずって感じだったからさ」
「まあ眠いだけなら良かったよ」
にゃ「あはは〜ごめんごめんっ……」
どうしても忘れられなかった。諦められなかった。
登下校中、授業中、昼休みでさえも、私はあの人のことを考え続けている。
そしてついに私は学校を休んで、あの人に着いて行くことにした。
にゃ「………」
もしも相手が私の事を認識していた場合、いつもは制服を着ているのに、今日は私服で。いつも降りる駅を通り越し、あの人と同じ駅で降り、同じ道を歩いている事がバレてしまう。
それだけは避けたかった。
だって、本当のストーカーみたいじゃないか。
…………私はストーカー…なのかな…
兎に角、不信に思われないようズボンを履き、帽子を深く被り、いつもとは少しずれた場所であの人を待つ。
少しして今日もあの人は電車に乗って来た。最近になって気づいたのだが、この人はかなりの寝坊助らしい。いつも同じ車両に乗ってくるのは、この車両が彼女が乗ってくる駅の改札口から1番近いからで、そして毎日所々歪なメイクをしていたのだ。歪と言っても、パッと見では全く分からないようなものだが、今日は目頭側のまつ毛が上手く上がっていなかった。
そんな彼女の事が、可愛くて愛おしくて、好きで好きで仕方がなかった。
間もなくして私がいつも降りる駅を通り過ぎ、それから3駅飛ばした所で彼女は電車を降りた。私も続くように降りる。
初めての駅、初めての景色。見慣れない街。でも私の少し先には、見慣れた彼女がいる。
今日で彼女について知っていることが増えるんだと思うと、心がふわりと宙に浮いているかのように軽くなるのと同時に、彼女の秘密を暴くという感覚にドキドキが止まらなかった。
少し……怖かった
怖かった。もう帰ろう、ここで降りようと、何度も考えた。…でも、好奇心には逆らえなかった。彼女の事を知るチャンスを逃したくはなかった 。
彼女に着いて行っている内、だんだんと罪悪感で押し潰されそうになった。悪い事をしているという事実が、私を混乱させる。
こんなにも知りたいのに、こんなにも好きなのに。でも、彼女はこんな事望んでいない。勿論私も……。
こんな風にこっそり着いて行って……ストーカーになってまで…知りたい訳では無かった。
にゃ「………もう…駄目なんだ」
これ以上行ってしまえば、私はもう彼女を知る前までの生活には戻れないような気がした。
だから私は重い体を無理やり動かすように、来た道を戻った。
次の日私はいつもと違う車両に乗って学校に向かう。友達や先生には、「具合が悪かった」と平然と嘘をつき、何事も無かったかのように振舞った。
帰りの電車もいつもと違う車両に乗って、あの人から距離をとる。
いつしか それが日常と課し、学校や家で上の空になる事は無くなった。そんな時だった。
私はいつも通り電車に乗って家に帰る。
最寄り駅で降りて、それから家に向かって歩く。
誰もいない、がらんとした田舎道。なんの面白みもない、寂しい街。
その筈なのに、私の後ろから足音が聞こえる。誰かがいる。
私が学校に入学してからいつもこの時間の電車に乗っているが、この駅に降りるのはいつも私一人だけだった。
おかしい。でも、たまたま早く仕事が終わったとか、平日に都市へ遊びに行っていたとか……色んなことが有り得る。別に不安がる必要は無い。大丈夫。大丈夫だって……思いたかった…。
突然後ろから風が吹いた。その時少し甘い…嗅ぎ慣れてしまった香水の匂いが、私の鼻を掠める。
思わず立ち止まってしまった。
気づきたくなかった。忘れたかった。忘れたはずだった。
けれど私の頭は既に “あの人” でいっぱいになっていた。
今までにないほど頭の中がぐちゃぐちゃになって、怖くて、怖くて仕方がなかった。
怒られるのが、バレてしまうのが、何もかもが怖かった。
私が立ち止まっても足音はやまない。
もしかしたらこのまま通り過ぎてくれるかもしれない。そもそも全く関係のない、知らない人かもしれない。そんな淡い期待を抱いて、後ろの誰かが通り過ぎることを願って待つ。
………でも、そう思い通りにはなら無かった。
「…ねぇ」
突然後ろに居る誰かに声をかけられた。
芯のある、はっきりした声。けれど、どこか可愛らしさを感じさせるそんな声。
私は恐怖で振り向けなかったが、誰かは続けてこう言った。
「……こんにちは。私のストーカーさん」
バレた…バレていた……やっぱりあの人だった…駄目だ…もう……逃げられない……
「着いてきちゃってごめんなさい。…でも、貴方もした事なんだから、これでおあいこ。許してくれる?」
にゃ「…………ごめん…なさい…っ」
「勝手に着いて行ってッごめんなさいッッ!」
私はその場にしゃがみこみ、顔を隠してぼろぼろと涙を流す。
「あぁ泣かないで…?私は怒ってないし、誰かに言いふらすつもりもないから……」
そう言って彼女は私を慰める。
甘い香りと温かい体温に包まれ、落ち着きと焦りが同時に来る。
そんな自分が怖くなって、上手く息が吸えなくなる。
泣きわめきたくて、叫びたくて、今すぐここから逃げ出したくて。でも、久しぶりに会ったこの人から離れたくない…そんな風に思う自分もいて。しゃがむことすら辛くなって…気づいたら地面に座り込んでいた。
座ってしまったらもう、逃げることなんてできない。ここから動く気にすらなれない。
それから数分経って、私はようやく泣き止んだ。沢山の言葉をかけて貰えたお陰か、彼女への恐怖心も少しづつ薄れて行った。
そして、ようやく気がついた。いつからかは分からないが、私は彼女の手を無意識に握っていたのだ。
にゃ「…あっ手ッ!ごめんなさいッ!」
私は彼女の手を離し、自然と目を合わせてしまった。
にゃ「あ………」
1度好きになってしまった相手を、理由なしに嫌いになる事なんて出来ない。無理やり感情を押し殺した所で、消えてなくなってくれないものが、”好き” という感情である。
私は彼女の事をまじまじと見つめる。今日の彼女はあの時とは違い、左右対称で少しピンクの多い、綺麗で可愛らしいメイクをし、スーツでは無くふわふわの可愛い服を着ていた。少し萌え袖気味な所もとても可愛らしく、鼓動が高鳴る。
にゃ「かわいい………」
自然と言葉が出ていた。本当に私は、どうしようも無いほどこの人の事が好きだと言うことに気付かされる。
だって、見つめているだけで心臓がうるさく鳴ってしまうのだから。
「あ、あの…そんなに見つめられると恥ずかしいんですけど…////」
にゃ「………」
もう全てを諦めることにした。
私はこの人の事を諦めることは出来ないのだ。
にゃ「連絡先…教えてくれませんか」
あれから数ヶ月が経った。
学校、家では、”彼女”の事で頭がいっぱい。
私は彼女の休憩時間や仕事終わりを狙って連絡をする。
今日の授業の話、上司の愚痴。そして、何時の電車に乗るのか…とか。
一時はどうなる事かと思ったけど、今はとっっても幸せ。
…あなたに恋して本当に良かった。//