ゆっくり小話

そこはどこかの平行世界。

ゆっくりが生活する世界。

そんなある所に1匹のゆっくりが生まれました。そのゆっくりはとても面倒くさがり屋で、努力することがこの上なく苦手でした。他のゆっくりはそのゆっくりを嫌ったり、下に見たりしていました。

しばらくしたある時、体が自由に動かないゆっくりが生まれました。動けないわけではないのですが、満足に移動するにはとてつもない努力を強いられました。他のゆっくり達は、体が動きにくいゆっくりを可哀想に思い、色々と手助けをするようになりました。

面倒くさがり屋のゆっくりは、それを聞いてなんともいえない気持ちになりました。どうして体が悪いだけで皆が親切にしてくれるんだろう。心が悪い私は親切にされないのに。と。

さらにしばらく経ったある日、突然人間がやってきました。人間はとても凶暴で、手当り次第にゆっくり達を殺してしまうという噂がありました。ゆっくり達は皆揃って逃げ出しました。しかし、逃げるのが面倒になった面倒くさがり屋のゆっくりと、満足に逃げることができなかった体の悪いゆっくりは、人間と遭遇してしまいました。

2匹のゆっくり達は、逃げてしまったゆっくり達を恨みながら、人間に殺されましたとさ。