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『…???』
「ほら、〇〇帰んぞ。」
今日も知らない人達に声をかけられています。しかも2人。昨日は結局送ってもらってしまった。そして、疑問が一気に浮かんだ。
なんで名前しってるんだ…?そして住所をどこで知った…?
何事もないようにサラッと名前を呼ぶけど、会ったこともない知らない人なんですが。
「りんどー、いつもんとこ寄ってかね?」
リンドー?外国人の方…?
「今日は寄り道すんなって言われてんだろ。」
『あの…』
私が声をだすと、視線が一気に私に向いた。
『人違いしてませんか?』
俯いていた顔をあげる。相手が高身長のこともあってか、威圧感マシマシ。そして首元に見えた、昨日の人と同じ柄のタトゥー。
兄貴とよばれていた人がニコッと笑顔で言った。
「んなわけないじゃん。ちゃんと調べてから来たんだから。」
???調べて??
『……………??』
「かわいーね」
ほっぺを掴まれて、優しく頭を撫でられた。
「明日は残業な感じ?」
『いつも残業ですけど…最近はなんだか早めに帰れるようになってますかね。』
「そっか。よかったじゃん。」
『リンドーさん達は何のお仕事されてるんですか?』
確認のため、一応聞いてみた。冷や汗をかきながら、ゴクンと喉を鳴らす。
「外資系の仕事。っていうか名前、」
『…さっきリンドーって呼ばれていたので…』
「じゃ、リンドーでいいよ。」
「じゃあ俺は蘭ちゃんがいい」
『なるべくそうさせていただきます…』
出会ってばっかの人を蘭ちゃんなんて呼べないし、呼び捨てもどうかとおもいました。