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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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今、私は本当に、世界一幸せだ。



幸せ過ぎて、この現実が夢じゃないか…って、時々、疑ってしまう。



榊グループ社長、榊 正孝さんと結婚して、2歳になる誠(まこと)を授かり……



近くに住むお義父さんとお義母さんには、とても可愛がってもらってる。



大きくて立派な家に住み、お義母さんが営む小さいけど人気のパン屋『Sizuku』を手伝ってる。



パン屋のバイトの経験があるから、たぶん少しは役に立ててるかなって思うけど……



お義母さんの雫さんは、料理が上手でおまけに美人で優しい。



パン作りに関しては誰よりも努力してて、常に美味しい物を作りたいとこだわり続けてる。



そういうところをいつも間近で見て尊敬している。



お義父さんの祐誠さんは、この年齢にして恐ろしくイケメンでダンディ。



私の旦那様の正孝君と体つきや顔の雰囲気がとてもよく似てる。



正孝君は細身の長身、少し筋肉もついて……



目鼻立ちが整った端正な顔立ち、サラサラストレートの髪質で、とても爽やかな人。



言うまでもなく、学生の頃からすごい人気だった。



正孝君やお義母さんは、私のことを「可愛い顔してる」って、いつも褒めてくれるけど……



どうなのかなぁ、素直に受け取っていいのかな?



茶色がかったセミロングの髪に、軽くパーマをかけていて、気分に合わせてアップスタイルやハーフアップにすることもある。



編み込んだり、髪型を自分でアレンジするのは昔から好きだ。



メイクも……ちょっとは勉強してる。



洋服やマニキュア、アクセサリーなんかも雑誌を読んだりして、なるべく新しい物を取り入れるように頑張ってるかな。



高過ぎる物は買わないし、無駄使いはしないけど、ささやかなオシャレはしたいなって思ってる。



子育てで大変だけど、それを言い訳にはしたくなかった。



ずっとずっと正孝君に想ってもらえるように……綺麗でいたいから。



かっこよ過ぎる正孝君の横に並んでも見劣りしないようにしたいけど、でも、どうしたって彼があまりに輝いてるから、私なんてかすんでしまうんだけどね。



それでも「可愛い」って言ってくれるから、いつもニコニコ明るく笑っていたい、笑顔で生きていたいって思うんだ。



学生時代からずっと自分に自信がなくて、いつもマイナス思考だった私。



そんな私を変えてくれたのが、正孝君だった。



あれは……大学3年の春。



心がウキウキと弾むような季節だというに、私の気持ちは沈んでいた。



『澤村さん。今日のお洋服はどちらのブランドなのかしら? あら失礼、お父様の会社、大変なんだったわね~それじゃあブランドのお洋服なんて買えないわよね』



毎日のようにイヤミを言ってくるのは、吉木工業というちょっと名の知れた建設会社の社長の娘、吉木 玲子(よしき れいこ)。



私の父は、そこの下請け会社の社長だった。

あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

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