テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
翌日。
暇72は確信していた。
いるまも確信していた。
こさめも確信していた。
LANもたぶん確信していた。
ただ一人。
みこと本人だけが認めていなかった。
みこと「だから違うって。」
暇72「好きなんだろ。」
みこと「違う。」
いるま「好きだろ。」
みこと「違う。」
こさめ「好きなんだ!」
みこと「違う!!」
LAN「逆に何ならそこまで否定するの。」
みことは机に突っ伏した。
みこと「だってさ。」
全員「うん。」
みこと「そんなわけないじゃん。」
-–
そんなわけない。
そう思っていた。
本当に。
だって最初はただの冗談だった。
好きな人なんていなかった。
なのに。
すちが笑うと嬉しい。
すちと話すと楽しい。
すちが誰かと話してると少し気になる。
みこと(いや待て。)
みこと(これアウトじゃん?)
そこで思考を止めた。
認めたら負けな気がした。
その日の夕方。
すち「みことー。」
名前を呼ばれる。
みこと「な、なに?」
すち「買い物付き合って。」
みこと「え。」
二人。
二人で。
買い出し。
みこと(終わった。)
暇72「行ってこい。」
いるま「頑張れ。」
324
3
101
6,940
こさめ「応援してる。」
LAN「バレバレだな。」
みこと「なんで応援されてるの!?」
数十分後。
スーパー。
すち「牛乳買った?」
みこと「うん。」
すち「卵は?」
みこと「買ったよ。」
普通。
めちゃくちゃ普通。
なのに。
みこと(なんでこんな緊張するんだ。)
ふと。
みこと「あ。」
棚の上の商品に手を伸ばす。
届かない。
すち「取るよ。」
手を伸ばして商品を取る。
みこと「ありがとう。」
すち「どういたしまして。」
笑う。
みこと「っ……。」
終わり。
人生終わり。
みこと(どういたしましてで顔熱くなるの重症すぎ。)
帰り道。
二人並んで歩く。
夕焼け。
少しだけ沈黙。
すると。
すち「ねぇ。」
みこと「ん?」
すち「好きな人の件。」
みこと「ぶっ!?」
危うく飲み物吹きそうになる。
すち「大丈夫!?」
みこと「だ、大丈夫!!」
全然大丈夫じゃなかった。
すち「まだ教えてくれないの?」
みこと「教えない。」
すち「そっか。」
少しだけ。
少しだけ寂しそうに笑った。
その顔を見た瞬間。
みこと「……。」
胸が苦しくなった。
みこと(なんで。)
みこと(そんな顔するんだよ。)
すると。
すち「応援してるからね。」
みこと「え。」
すち「その人とうまくいくといいね。」
優しい声。
本当に優しい。
だからこそ。
みこと「……。」
なぜか。
少しだけ。
嫌だった。
みこと(応援しないでよ。)
思った瞬間。
みこと「……あ。」
気づいてしまった。
みこと(俺。)
みこと(ほんとに。)
みこと(好きなんだ。)
夕焼けの中。
一人だけ顔を真っ赤にしたみこと。
その顔にすちは気づいていなかった
コメント
3件
おーん😭 ~ 👑彡 が 自覚しましたね やっと … いや お二人が尊すぎて 🫠みーちょ 小説書くの 上手いね ‼️ 尊敬 ✨
うわあ、みことの自覚回きた……! 周りみんな気づいてて本人だけ認めないのは定番だけど、スーパーの「どういたしまして」で顔熱くなるの、めちゃくちゃ初々しくて可愛い。すちの「応援してるからね」が優しすぎて、むしろ胸に刺さるよなあ。応援しないでって思っちゃう気持ち、すごくわかる。夕焼けの中で一人赤くなってるのみことだけってのがもうね……甘酸っぱすぎる。続き気になります!