必ず以下の注意を読んでからお進み下さい。
御本人様に迷惑をかけないようお願いします。
当作品はBL・夢は意図しておりません。
かなり期間が空いているので物語にズレが生じている可能性がありますが、温かく見守って頂けると嬉しいです。
誤字脱字を見かけたら、優しくご指摘お願いします。
語彙力不足により、日本語がおかしい箇所も御座いますがご理解をお願いします。
苦手だという方はブラウザバックを推奨します。
この作品は1話が長いので、時間に余裕がある時にご拝読下さい。
この物語はフィクションです。
上記のことを承知の上で大丈夫という方はお進み下さい。
紫視点
Nakamu達にアイドルのシオンであることがバレてはや2ヶ月。
対して変わることなく日々を過ごせていた俺だが、最近変わったことがある。
あれは確か、2週間ほど前______
あの日は、夕方から雨が降る予報だった。
しかし、朝にテレビはあまり見ないので、傘を持たずに事務所へ行った。
長時間の練習でへとへとになり、気が付けば夜の10時。ゆっくり歩いて事務所から出ると、外は地面に雨が打ち付けられていた。
急いでコンビニに駆け込み、ビニール傘を買って外に出た。少々濡れたが、このくらいなら大丈夫だろうと傘をさしてバス停で待っていた。
少しして俺の少し後ろに中年男性が来た。最初は雨の音で全く気が付かなかったが、カメラのシャッター音が何度も聞こえてきた。
不審に思い、少し寒くなってきたので持ってきたマフラーで顔を深く埋めて、少しだけ男性の方に目をやった。すると、一瞬目が合ったが、男性は直ぐに目を逸らした。
だから、気のせいかと到着したバスに乗りこんだ。同じバスに乗った男性は、俺の一つ前のバス停で降りた。降りる際に、通路側の席に置いていた鞄に男性が当たってしまった。急いで謝罪をしたが、笑顔で「大丈夫ですよ」と返してくれたので、良い人で良かったと思いながらも、俺ももう少し鞄を自分のそばへ寄せれば良かったと反省した。
何事もなく家まで後もう少しのところを歩いていた時、殆ど人通りが無かったのに突然俺の後方から足音が聞こえてきた。最初はなんとも思わず、今日もきつかったな。とか、明日学校か…とかなんでもない事を考えていたが、徐々におかしいことに気が付いた。
「あっ」
右手に持っていたスマホを落とした時に、拾う為に止まってスマホを拾った。
その時、明らかに後方の足音も止まっていたことに気付き、怖くなって足を早めた。しかし、俺が早足になると同時に後方の足音も早足になり、流石に恐怖でどうにかなりそうだったので、マネージャーに電話しながら家まで帰った。
普段なら使うエレベーターも、なんだか怖くて階段を使って4階まで上がった。
家の前に到着して、流石にもう居ないかと思い、家に入ると同時にさっき来た階段とエレベーターの方を横目に見た。
すると、エレベーターが開き、誰かが出てきた。
その人物と目が合った。
その時、相手の顔はよく見えなかったが、口角を上げ、気持ち悪い笑みを浮かべたのがはっきりと見え、とうとう怖くて逃げるように家に入り、鍵を閉めて泣き崩れてしまった。
ずっと繋げていた電話相手のマネージャーが、来てくれることになった。まだ、ストーカーが居るかもしれないから電話は繋げたまま、着いたと言うまでインターホンが鳴っても出ない、と言うのを約束し、此方へ来てくれていた。
玄関から離れ、それでも恐怖で押し潰されそうな俺は、兎に角早く来てくれることを願っていた。すると、
ピーンポーン
家のインターホンが鳴った。しかし、マネージャーは先程家を出たばかりだった。つまり、
今のインターホンはストーカーかもしれない。
声を押し殺してマネージャーにこの事を伝えて、なるべく音を立てないように待っていた。
待っている間、ひたすらインターホンが鳴り続けていて、涙が止まらなかった。しかし、マネージャーがそろそろ着く。と言った辺りで鳴り止んだ。
しばらくして、マネージャーが家に着いてインターホンの音が響く。
鍵を開けると、見慣れた顔を見ることが出来て安堵した。
ほっとしたのも束の間だった。
ピーンポーン
マネージャーを家に入れた途端、
また鳴った。
何度も何度もなり続けるインターホンに、マネージャーも恐怖を感じていた。
ただただ時が過ぎるのを待つしかなくて、部屋に篭って静かにマネージャーと身を寄せながら、恐怖に震えていた。
マネージャーが警察に通報してくれたので、警察が来るまでの辛抱だった。
10分後。
警察が到着したが、誰も居なかった。
通報直後にインターホンが鳴り止んだ。まるで此方の会話が聞こえているかのように。
念のため事情聴取を受けて、マネージャーもなるべく一緒にいるように、と一旦終わった。
そこから1週間程は何も無かった。
そして5日前のこと。
学校帰りにNakamu達と別れて数分後。
視線を感じると思い、よく見ると俺が住んでいるマンションの下にあの時のストーカーがいた。
目が合って、咄嗟にその場から逃げ出し、道を折り返した。
na
「でさ〜」
sm
「なっ…かむ!!」
na
「?」
Nakamu達の後ろ姿が見えて、反射的に声をかけた。Nakamuがどうした?と聞いてきたが、その質問に答えられる程の余裕は無かった。その場でしゃがみ込み、涙を堪えた。
また、あいつだ。
あの時の不気味な笑みがフラッシュバックし、恐怖に飲まれそうだった。
何かに気付いたきんときが、
kn
「こっから俺ん家近いし、一旦おいで。みんなも」
と言ってくれた。
きりやんとBroooockに支えてもらいながらきんときの家まで行った。
その間、視線は感じなかった。
きんときの家でこの経緯を説明した。
すると、きんときが俺ん家泊まってっていいよ。と言ってくれたのでお言葉に甘えた。
そして今、未だに怖くて自宅に帰れていない。
マネージャーにも、警察にも連絡した。マネージャーがきんときの家まで来て、一緒にいてくれている。
どうしよう。
これしか出なかった。
青視点
あの日から、スマイルを家に泊めている。
スマイルも有名人だから、ストーカーとかもやっぱいるんだな、なんて場違いなことを思いつつも、推しであるシオンがそんな目に合っている事実に腹を立てていた。
kn
「スマイル、今から買い物行くけどなんか欲しいのある?」
sm
「あー…特に、ない」
kn
「遠慮しなくていいのに」
sm
「ほんとに無いだけ」
kn
「はいはいわかりました」
sm
「なっ…クソ…」
kn
「ふっ、じゃ行ってくる」
sm
「いってら」
スマイルは外に出られないので、代わりに俺が買い物へ行った。その間、マネージャーさんとスマイルは留守番をしていた。
ここか、ここにシオンがいるのか。
どいつもこいつも邪魔しやがって。
シオンは俺のモノ。
ぜーんぶ聞こえてるから。
紫月菫くん。
待っててね。
コメント
2件
おもしろかったです(*^▽^*) 投稿頑張ってください それと、、 お願いしますストーカーをけしてください