テラーノベル
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物音ひとつない部屋の中に居る少女は
いつもより少し早い目覚めだったと言う事が
容易に想像できた。
「どうしようかな」
少女はいつも起きて直ぐに
メイドが用意した紅茶を飲む習慣があった。
だが生憎メイド達は寝ている時間。
少女は自分のせいで起こしてはならないと思い
キッチンに行って
自分で紅茶を淹れようとも考えた。
だがそれは直ぐに思い直した。
なぜなら,メイド達の部屋はキッチンの近くで
自分が音を立てたらメイド達が
起きてしまうと思ったからだ。
少女は悩んだ末,紅茶を飲む事を諦め
絵を描く事にした。
絵を描いていたら時間なんてあっという間だ。
気が付けばもう直ぐメイド長が紅茶を持って
部屋を訪ねる時間になっていた。
コンコンコン
「瑞黄お嬢様,綾川です。
紅茶をお持ちいたしました。 」
「どうぞ」
「失礼します。」
ガチャ
「あら,瑞黄お嬢様
絵を描いていらしたんですか?」
「はい。
いつもより早く起きてしまったので」
「言ってくだされば
紅茶をお持ちいしましたのに」
そう言いながらメイド長はティーカップに
紅茶を淹れている。
「ありがとうございます。」
そう言い瑞黄は紅茶を飲んだ。
だが,いつもと違う味がしたのだ。
その事が不思議に思い
瑞黄はメイド長に質問をした。
「瑞黄さん紅茶を変えましたか?」
「はい。
アップルティーを切らしてしまい代わりに
アールグレイを使用しましたが
お口に合いませんでしたか?」
心配そうに瑞黄を見る更沙に瑞黄は笑顔で
答えました。
「いいえ,アールグレイも美味しいですね」
そう言うと更沙は安堵の笑みを浮かべた。
その時,何やら廊下から大きな足音が
近付いて来ているのが分かった。
更沙は呆れて項垂れており
足音がドンドンドンドン近付き
ドアの目の前で止まった。
その時,力強くドアが開けられた。
『瑞黄お姉様,おはよう!』
元気に入って来たのは
次女と三女の少女だった。
「おはよう2人共」
瑞黄が返事を返した時
2人の背後からゴゴゴゴと,音が鳴り
少女達は今から何が起こるか直ぐに分かった。
だが同時に回避する事は出来ないと悟った。
「お二人共? 前から言ってますよね,
廊下は走るなって!」
『きゃー
ごめんなさ〜い』
そう言うと問題の2人はまた廊下を走って
逃げたので
更沙にこってり絞られたそうな。
そうこうしている内に朝ご飯の時間に
なっていた。
『酷い目に遭った。』
息ぴったりでそう言う2人の少女は
目を見合わせてケラケラと笑い合っていた。
「お食事の準備が整いました。」
更沙の声を合図に姉妹は席に着いた。
『いただきます』
姉妹はもぐもぐと美味しそうに
食事をしていた。
「ねぇ葵お姉様?」
「なぁに紫苑?」
「見て,苺がある。」
「…本当だ。」
『葵,葵お姉様共食いだね。』
「言うと思った!
けど瑞黄お姉様まで言うと思わなかった〜」
『ごちそうさまでした』
「ねぇ2人共?」
食べ終わった後少女達は自分の部屋に帰ろうと
していたが瑞黄に呼び止められた。
「どうしたの,瑞黄お姉様?」
「今からゲームしない?」
「何のゲーム?」
「…まぁやってからのお楽しみだよ。」
やってからのお楽しみと言う瑞黄に
2人は嫌な予感がした。
ガチャ
「来たよ〜瑞黄お姉様」
「じゃあ早速やろっか」
「ちょっと待って,結局何のゲームなの?」
葵が瑞黄に尋ねると瑞黄は悪い笑みを浮かべて
「ホラーゲームだよ。」
そう答えた。
葵と紫苑は 逃げようとしたが,流石長女。
妹達が逃げようとするのを見越して
対策を取っていた。
コメント
1件
最高笑 超面白い!笑