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フェールの店で武器を購入した次の日―――
オレとマリーはクエストを求めてギルドを訪れていた。
目的としては、昨日フェールさんが言ってた魔石や鉱石を得るためのクエストがないか確認すること。
そして、マリーの戦闘訓練をするために手頃なクエストがないか確認することである。
二人で良さそうなクエストを見繕っていると、進たちの後ろから一人の赤い鎧を着た若いの男が近づいてきた。
「君たちもしかして、昨日ここでグレッグを吹っ飛ばした子たちかな?」
その若い男は唐突に質問を投げかけてきた。
グレッグとは昨日マリーを半ば強引に自分たちのパーティに誘おうとしたので、オレが吹っ飛ばしたモンクの男だ。
「ああ、そいつを吹っ飛ばしたのはオレだが―――」
「何か用ですか?」
「君たち、いや君―――」
「見たところ相当の実力者だね?」
「僕には分かる。」
「昨日の君の動きは素晴らしかった。」
「そいつはどうも―――」
「でもただ称賛を送りに来たってわけでもないんだろ?」
「そうだね。」
「手短に用件を言おうか。」
「まずは自己紹介から―――」
「僕は”レッドカーネーション”というパーティに所属している”灼熱剣士(エペイスト ブルラント)”のフラム、Aランクの冒険者さ。」
名前:フラム
種族:人間
性別:男
Lv.45
クラス:ソードマスター
◆パラメータ◆
体力:352
筋力:330
魔力:282
物理抵抗力:334
魔力抵抗力:257
精神力:278
器用さ:205
素早さ:201
◆装備◆
武器:爆剣-クレイモア
防具:ブレイズメイル
◆アクティブスキル◆
《赤魔法Lv.8》《黄魔法Lv.8》《剣技Lv.8》《全体攻撃Lv.7》《根性Lv.7》《魔力制御Lv.5》《視覚強化Lv.4》《気配察知Lv.4》
◆パッシブスキル◆
《熱耐性Lv.8》《苦痛耐性Lv.7》《毒耐性Lv.7》《暗闇耐性Lv.6》《恐怖耐性Lv.6》《混乱耐性Lv.5》《麻痺耐性Lv.1》
◆称号◆
灼熱剣士(エペイスト ブルラント)
どうやらAランクってのは本当みたいだな。
明らかに周りの冒険者よりも高い。
「オレの名前は天童進、進でいいよ。」
「それで用件って?」
「分かった。」
「それじゃあススム君」
「今度僕のパーティと他の複数のパーティで大規模なダンジョン探索を考えているんだが、君たちもどうかなと思ってね。」
「大規模なダンジョン探索?」
「そう、ここより西のサンド山の麓に最近新しいダンジョンが見つかってね。」
「そこの調査がクエストとして依頼されているんだ。」
「そのクエスト自体の難易度はCランクとして設定されているんだが、何分新しいダンジョンなものでね―――」
「できる限り人手が欲しいと考えているんだ。」
「・・・・・・・・。」
「話は大体分かった。」
「だがオレたちは”Eランク”冒険者、参加しても大丈夫なのか?」
「本来クエストは自分のランクと同じか一つ上のクエストしか受けることができない。」
「これはできる限り冒険者の安全を考慮した結果だが―――」
「しかし今回のクエストは、大規模なクエストで大勢の冒険者が参加する予定、平均的な冒険者ランクは余裕でCランクを超えているから君たち二人増えても全然問題ない。」
「さらに言うと、危険な魔物はほとんど僕たちのパーティが狩る予定で君たちが戦闘に参加しなくても貴重なダンジョンの鉱石や魔石を取ることができる。」
「かなり美味しい話だとは思わないか?」
確かに話を聞く限り、美味しい話ではある―――
「例えば魔物を狩った時に得ることのできる戦利品は狩った人に得る権利があると考えてもいいのか?」
「ああ、魔物を狩った時の戦利品に対する所有者の保証は、僕のパーティが保証しよう。」
「クエストの報奨金は、パーティごとに分割で払うことになるが、1人金貨20枚を最低として考えていてくれ。」
「分け前がそれより少ない場合、僕のパーティが足りない分を補填しよう。」
なぜ、彼らのパーティがそこまで熱心にその新しいダンジョン探索に力を入れる真意はまだ分からない―――
だが、オレとマリーは二人で顔を見合わせて参加すること決めた。
話によるとその大規模なダンジョン探索は三日後に行われるらしい。
オレとマリーは、それまでの間、戦闘の特訓をすることにした。
主にマリーの戦闘訓練を考えているが―――