knside
今日は久しぶりの学校だ、あいつがいなきゃ楽しみ
なんだけどな〜
そんなことを考えている間に学校に着いた
そして目の前には会いたくなかったあいつが立っている
最悪だ…
挨拶しとかないとなんか言われるから挨拶だけするか、
そう思いブルークに近づくと、何か言っていることに
気づく
br「うわぁ✨」
「ここめっちゃ綺麗なんだけど!」
kn「あ、?」
「ぇ、ここが、?」
「別に普通じゃない?」
綺麗…
ここが、?
何回も見た景色の間違いだろ
口調もそうだが今日はなんか変だな、
思わず口に出てしまったのか、ブルークはこちらに
気づき、俺を見ていた
そんなに見つめられたら顔に穴が空くんだが…
kn「あ、あの、」
「見すぎじゃない…?」
「ブルーク、?」
br「はいぃ!?」
話しかけていたことに気づいていなかったのか、彼は勢いよく返事をした
まぁ見つめるのやめてくれて良かったな…
にしても、本当に今日のブルークは変だな、
まるで子供の頃に戻ったみたいだ
今日だけなら話してみてもいいかも、
kn「呼んでも反応無かったけど大丈夫、?」
br「僕は全然大丈夫だよ、!」
「じゃ、じゃあね!」
kn「え、いやちょっとまってよ!」
「…行っちゃったか、」
もっと話そうと思っていたのに彼は走り去ってしまった
え、話したい…?
俺がブルークと、?
今日は俺もおかしいかもな…
kn「まぁいいや!」
「帰りに話せばいいし、?」
nkside
今日は久しぶりの学校でうきうきした気分で廊下を歩いていた
あいつに会うまでは、な。
nk「ぅ〜わ、」
おっと声に出てたか…
でもあいついつも俺に付きまとってくるからうざいんだよな、!
br「あの、すみません!」
「僕が通ってたクラスって何処だったか分かります…?」
nk「?、A組でしょ、」
「そんなことも忘れたの?」
前はスマイルと同じクラス最高とか言ってたのに、忘れたのか…?
今日は変だな、一人称が僕だし、何だかよそよそしい
nk「お前本当にブルーク?」
br「ブルークですけど、?」
「じゃあ、僕はこの辺で…!」
こんなブルークは初めて見たな、
いつもよりマシだしいいけどね!
smside
少し沈んだ雰囲気で今日も登校する、
理由は隣に座ってるやつが嫌いだから
一応婚約者だけど一方的すぎんだよ…
決め方もそうだし、人によって態度も違う
特にシャークんに対して暴言を吐くのは凄く嫌だ
そんなに嫌いなら婚約なんてしなきゃ良かったのに、
シャークんだって俺らと同じ人間なのに…
今日はいなきゃいいなと思って教室に入るが、普通に居る
しかも俺の席に座っている
sm「…」
これはわざとなのか間違えただけなのか考えてみるが、
ずっと座られるのは嫌なので伝えることにした
どうしよう、 知ってるけど とか言われたら
いや、それでもどいてもらおう…
sm「そこ、俺の席」
「お前の席こっち」
br「え、!?」
「ごめん、すぐにどくね!」
sm「ん、…」
いつもと違う反応に驚いた
ただ間違えただけだったんだ…
それにしてもいつもは自分の間違いを認めず突き通すのに今日はやけに素直だな、
不思議だ…
shkside
今日も憂鬱な気分で出かけた
どうせまたブルークに無視されたり、悪口言われたりするんだろうな…
俺は仲良くしたいのに、
もしかしたら今日は…
そんな淡い期待をして学校に行く
何も無いまま時間が経ち、お昼の時間になった
俺はいつも通りひとりでご飯を食べようとしていた
そのとき、ブルークに声をかけられた
br「あの、隣いいですか?」
shk「…、?」
俺は当然違う人に話しかけているのだろうと思ったが違ったようで、その視線はこちらに向いていた
br「あの〜、?」
shk「あ、俺?」
「別にいいけど…、」
br「あ、名前…」
「僕ブルーク!」
shk「俺はシャークン、てか知ってんだろ?」
br「いや、ひ、久しぶりだから!?」
確かにブルークと話すのは久しぶりかもしれない…
こんな慌てた様子も、優しい顔も初めて見る顔だ
もしかしたら、俺の願いは届いたのかもしれない、
ブルークと話しながらご飯を食べるのはとても楽しかった
まるで今までのことなんてなかったかのように…
このまま明日も仲良くしてくれたら、何て考えてしまう
ほどに、
shk「どうか明日もブルークと話せますように」
この幸せがいつまでも続くことを願う
今日はブルークと一緒に帰れたらいいな、そしたらきっと嫌われてないって、嘘だったって思えるから…
krside
今日はどうやらいい日らしい
だってブルークに会ってないし、だれにも殴られてない!
いや〜、今日のブルークは機嫌いいのかもな…?
そんな考え事をしていたら誰かにぶつかってしまった、
ドンッ
br「うぁっ、」
kr「わ、ごめんね大丈夫?」
「、ブルーク?」
あぁ、きっと聞き返している声は震えてるだろうな、
こんなことしたら殴られるだけじゃ済まない、死ぬかも…
br「はい、ブルークですけど…?」
「あの、もういいですよね、」
「失礼します」
kr「あっ、…」
情けないなぁ、俺、ブルークに見捨てられたんだもんな
今まではタメ口だったのに今じゃ完全に知らないフリ、
これじゃ、婚約破棄は確定だろう…
せっかく、みんなから嫌われる落ちた家門の俺と婚約してくれたって言うのに
俺は恩人を怒らせてばかり、殴られるのも無視されるのも俺のせいなんだ、
kr「ごめんなさい、、俺っ…泣」