君の手が冷たいと感じた。
あの季節。
今日は喫茶店に珈琲でも飲みに行こうか、なんて
手招きをする僕からの誘いに、君は こくりと頷く。
僕と、君の、二人だけの、背景が真っ赤の帰り道。
まるで、世界に居るのは僕らだけなんじゃあないか、
なんて思ってしまう程、静かで、美しい景色。
全部、全部、最幸の宝物で、僕の思い出の一ページ。
僕の思い出に、君と言う存在がいる。
僕の思い出の一ページに、いてくれて ありがとう。
君の思い出に、僕と言う存在がいる。
君の思い出の一ページに、いさせてくれて ありがとう。
思い出に浸る程、大粒の雨が、僕の目から零れて、
僕の頬に伝う。
君の手が冷たいと感じた。
この季節。
でも、もう、手だけじゃない。
君の体、全てが、冷たい。
コメント
7件
最高すぎる😭 個人的には、思い出に浸るほど大粒の雨が、僕の目から零れて、頬に伝うっていう文が大好き! 後、大粒の涙を雨に例えてるのに才能感じる、😭
今回もめちゃくちゃ良かったぜ☆ マジで最高だ☆ 雰囲気が好き過ぎる!!! 大好きな人が思い出に居る事の嬉しさに 浸ってるのが癒し(?) 逆に大好きな人の思い出に自分が居る事の 嬉しさにも喜んでるのが可愛い!! 次回も楽しみだよ〜!!!!(?)