コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
子供の声がする。
見覚えのある景色。
ああ、あの公園だ。
僕たちが最後に四人でいた場所。
目線を右に移すと、僕たちらしき人がいる。
なぜあそこに僕たちがいるのだろうか。
僕は今どのような状態なのだろうか。
様々な疑問が浮かんでくるものの、体は動かず、その情景だけが僕の頭の中に広げられる。
青。
おかあ、さん?
青。聞こえてる?
聞こえ、てるよ?
自分を一番に考えなさい。アルモノを探しなさい。きっと、あなたにとって本当に大切なモノが見えてくるはずよ_
僕にとって、本当に大切なモノって、何?
ねえ!お母さん!答えてよ!
お父さんもいるでしょ!行かないで…!
また僕を、桃くんを、置いていくの…?
もう僕わからないよ…。
自分がどうしたいのか、何もわからない。
僕は、生きてて良いのかな…。
きっと、ね。
行かないで、、!轢かれちゃうよ、、!
生きるのよ_
ドン、という鈍い音と共に、両親はまた、僕の目の前でいなくなってしまった。
早くこの夢から覚めたい。早く僕の大切なモノを知りたい。
早く、早く、、!