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なんで今までこんな神作をみつけられなかったんだッ、、、! おんおら好きなのにMENおらも大好きな私の心にダイレクトアタックです( ゚∀゚):∵グハッ!! 私は続きを見るのを諦めていないのでずっと待ってます!
こののこ様の小説読みやすくて大好きです🙌🏻🎀続き待ってます( *´艸`)
続きが楽しみです!
こちらは2つ目の分岐ストーリーです。
🐷↔☃️←🍌←🍆????????
🐷side
メッセージ画面に映る文章。
☃️『めん、いろいろありがとうな。』
くるしい。
でも、強がって。
『全然いいよ、力になれたなら嬉しい。』
嘘をついた。
いつからこうなってしまったのだろうか。
事の発端は確か、おらふくんからのメールで。
『あのさ、めん。今相談いいかな、?』
それだけが送られてきた。
もちろん俺は助けになりたくて。
『いいよ、なんかあった?』と送った。
好きな人に相談される。
つまりそれは向こうからして頼れる存在であるということ。
勝手にそう思って、嬉しくなって。
高鳴る胸を抑え、返信を待っていた。
最近進展も全然なくて、もうダメかと思っていたから。
尚更嬉しかった。
でも。
おらふくんから届いたメッセージは
『……実はさ、俺。おんりーのことが好きなんよ。』
期待と真反対だった。
『それでさ、めんさえ良ければちょっと協力して欲しくて。』
?
頭が送られてきた文字を飲み込まない。
おらふくんは、おんりーチャンのことが好き……で……?
それで、それで……
『協力』、?
俺は、おらふくんのことが好きなのに。
おらふくんと結ばれたいのは俺なのに。
協力……
なんで、嫌だ、そんなの……
なのに、「力になれるなら」という狂った衝動が指を動かして。
『そうだったんだ』
『……わかった、協力するよ。』
送ってしまった。
スマホのキーボードの音が虚しく部屋に響いた。
自らの手で打つ嘘の文字の一つ一つが自分の首をゆっくりと絞めていく。
くるしくてくるしくて仕方がない。
『協力って俺どんなことすればいいの?』
聞くのは怖いけど、嫌われるなんてもっと怖いから。
『ほんまにありがとう、えっとね』
『……俺と付き合ってるフリをして欲しい。』
何故か、また頭が上手く飲み込まない。
『……それってどういう?』
『おんりーは俺の事を想ってくれてるんよ。自分で言うのもやけどこれは確実。』
……おらふくんの言う通り、おんりーチャンはおらふくんのことが好きだろう。
周りから見てもよくわかる。
おらふくんのへの好意も、おらふくんに関わってる周りの人への嫉妬も。
おんりーチャンはすごくわかりやすいタイプだ。
『確かにそれは俺から見てても思う。』
『うん、そーなんやけど……なかなか行動してくれんくて。俺も勇気なくてさ、』
『……嫉妬させるって、こと?』
『うん、簡単に言えばそんな感じ。』
『……分かった。』
『ありがと、めん。じゃあもう遅い時間だし、明日からまたよろしく。』
『どういたしまして、またね。』
その言葉を送ったことを皮切りに、枕に涙がこぼれた。
俺は明日から自分の気持ちを潰して、抑えて、「協力」しなければいけないんだ。
俺は好きな人とライバルがくっつくことを手伝うんだ。
ゆっくりと飲み込むその事実が痛くて、苦しい。
「……っ、おらふくんのばか。」
ねぇ、俺はずっと好きなんだよ……?
恋人のフリとかじゃなくて、本気なの。
誰かに協力するためでもない。偽物でもない。
なのに、なのに。
この気持ちはあなたと一生交わることは無い。
悔しい。
俺が好きな貴方はあの子のことが好きなんだ。
何かの手違いがあっても、貴方が僕を好きになることはない。
両想いに片想いは勝てない。
わかってるのに。
大好きな貴方の笑顔が、目に焼き付いていて。
もう諦めてしまいたいのに忘れさせてはくれない。
「こんなの、どうしろってんだよ……っ」
この歳になって失恋で泣くことになるとは。
誰かを本気で好きになるとは。
思ってもいなかった。