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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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奏side

「なぁ、体調悪いならさっさと言った方がよくないか?」

『いゃ…らいじょぶ…』

朝から37.4の微熱と頭痛はあったが、ここまでひどくなるとは思わなかった。隣の席の晴にずっと話しかけられてる。

「…あ、体温計あるからはかって」

「いま休憩時間だし、早めに測って、薬飲んで保健室行った方がいいよ」

『ぇ…でも、てすとべんきょーが』

「今その体調でいってもきついでしょ?ほら、早くはかりな?」

『…はる…』

「ん?」

『ほけんしつ…ぃく』

「わかった。先生に言うから、先行ってて」



あー、迷惑かけた。頭痛も酷くなってきたし、きもちわるい。あとくらくらして、足に力が入りにくい…

「おー、だいじょうぶか?」

『ぁ…はる』

「晴だよ。顔色悪いけど大丈夫?一旦トイレ寄る?」

『なん、れ…?はやくほけんしつ…、』

「わかった。肩貸すから、がんばろうな」



『あたま…いた』

「もうすぐだからな。がんばれ」

『ん…い゛、』

ほんとに頭痛い、どうしよ。しかも吐き気がする…

「よしよーし。」

『ゲホゲホゲホッ……ん゛ッッ、ぇ』


「ん!ついたぞ」

『ぁ…』

「ふー、先生。ベット借りますね。」



「ほら、薬。」

『……こな、のめない』

「粉しかないから、頑張って飲んで欲しい」

『ん、、』

「ほら、水含んで。入れるよ?」

『…これもっとく』

「わかった。じゃあ入れるな」

『あ、ー』

サー…

ゴクンッ

…あ、やば。はく…

ガサガサ、

『…、ん゛ッぇ』ビチャビチャ

「ぉあ?!大丈夫か?」

『げぇ゛ぇ゛ッ』ビチャビチャ

「ちょ、あ、」

『げほっげほ…ごめ、ぇ゛え゛え゛』

「気持ち悪いの全部出してな。先生、職員室いるから、よんでくる」





「服、汚れてないか?」

『ん…』

「朝から体調悪かった?もうしんどいかんじだろ?」

『ん…ごめ』

「大丈夫大丈夫。とりあえず早退の準備してくるから、気持ちわるくなっちゃったらここに吐いてな」

『ぁりがと…』

「いえいえ、寝ててね」

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