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新シリーズです🙌
一話の長さを短めにすることで高スパンであげる目論み(願望…)
第一話
若井が入っているはずの浴室から、バタンとすごい音がした。
え、ちょっと…なに
「若井!大丈夫?」
外から声をかけてみるが返事はない。最悪な想像が脳裏をよぎる。まさか倒れてたりしたらどうしよう…
「入るよ」
目に飛び込んできたのは洗い場の隅でうずくまる若井の姿だった。とりあえず意識はありそうで安堵する。ってか裸……いやそりゃお風呂だから当たり前なんだけど。なるべくそちらは見ないようにして意識の外に追いやる。
「ごめん、元貴。…ちょっと酔いがまわって…ふらついちゃって。」
「肩貸してくれる…?」
「うん。」
屈んで身体を近づける。若井が僕を掴んで立ちあがろうと力を込める。
刹那僕は濡れた地面のせいで足を滑らせた。
身構えていた衝撃が来ずに驚いた。咄嗟に若井が支えてくれたらしい。思わず瞑ってしまった目を開くと、思っていたよりも近くに若井の顔があった。ばちっと視線が交わって目が離せなくなる。
「ご、ごめん…」
「もとき…」
低く掠れた声で名前を呼ばれる。何…僕こんな若井知らない。
唇が寄せられて、気がついた時には既に若井の顔が離れていくところだった。
知らなくても問題ない裏話ですが、仕事で泊まってるホテルでの話だと思っていただければ。えっちなことする予定はありません、今のところ…