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13 - 第13話【溶ける程に愛したい】

♥

200

2023年05月23日

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【溶けるほどに愛したい】

※バグ大BL 瓜生×金鳳

※アイスバース

※瓜生はジュースで、金鳳はアイスです。金鳳は瓜生に片思い。死ネタ(?)ですね。はい。

あ、僕の描く物語は、ほとんどのもの関連性がなく別次元と考えてください。

アイスバースとは、ジュースと結ばれると溶けてしまうアイスと、アイスを溶かしてしまうジュースという種族の特殊設定を指す。

それではどうぞ!


夏の日差しが暑く、風も感じることも出来ないような蒸し暑い日、蝉の声がこだまして響く

此処は貴凛町の公園、そのベンチに私は座って居る。

私のすぐ側にはメロンパンカーが止まっており、丁度ベンチを包む日陰ができている

「暑いですねぇ、今年の夏は」

メロンパンカーの中にいる人に向かって私はこう云う

『確かに暑いな、今日は30℃近くなるとさ』

と、彼が答えた

何気ない日常がそこにあり、何気ない会話が今日も続いている


私の名前は金鳳智 とある方に恋をしている“アイス”の男です

「(今日も死龍は素敵……もっと話せたらな、)」

死龍こと瓜生龍臣 それが私の好きな人でありもう一つの種族“ジュース”に分類される人

互いの恋が結ばれるとアイスは溶けてしまう

それがこの世界の決まりであり、今の私達が結ばれない理由です

「(まぁ、“互いの”恋ですから…私達には何もないんですけど…)」

そう、私は死龍…瓜生さんに片思いしている

でもこの気持ちは絶対な伝えない、だって、伝えてしまったらもう二度と会えなくなるから

この気持ちは、墓場まで持っていくつもりでいる。

そう考えてたある日のこと

『金鳳、誕生日おめでとう!』

「…え??」

何故か突然、彼から誕生日を祝ってもらうことになった

確かに私は誕生日を祝ってほしいと頼んだ、けどなぜいま?

『前にお前、来週誕生日って言っただろ?だから!』

そういい無邪気な笑顔で彼は言ってくれた

「死龍…とても嬉しいです、ただ____」

『?』

私が何か言おうとすると、彼は笑顔のまま首を傾けて話を聞く

「私、6月生まれなのでまだ早いです」

『え?そうなのか?(え?来週とは?)』

あれは確かに私が間違えて言った?のが悪い、でも、不思議と悪い気はしない

だって 好きな人に誕生日を祝ってもらえるなんて夢にも思わなかったから、凄く嬉しい

「でもありがとうございます、約束守ってくれて、」

私がニコリと笑うと、死龍は何故か赤くなった

「?どうしました?死龍、」

『い、いや//なんでもない…それよりプレゼントなんだが…』

そしてポケットから、私の瞳と同じ、赤いリボンを取り出して握り、こう言った

『プレゼントは俺だ!//お前が好きだ金鳳!』

________彼から貰ったのは彼自身だった

「え、////死龍、それって、つまり…///」

身体が信じられない程に熱くなる。身体が溶けている様に…

そして彼は話を続け、私にこう伝えた

『俺、ずっと前からお前が好きだったんだ///、ずっと伝えるのが、恥ずかしくて、黙ってたんだ…だから、せめて今日、伝えようと///』


  その言葉が、私はとても嬉しかった。自然と涙が溢れて頬を伝う。

 そして私の涙をみた彼があわてて私に声をかけてくる、

「…死龍っ、ありがとう、ございます…//」

そして私は彼に抱きつき、胸の奥に籠った思いを伝えた

彼は驚きあたふたする、

『き、金鳳…?///』

「死龍…いえ、瓜生さん…____」

*身体が溶け始め、水の様になる。* 

二度と会えなくなることは分かっているけど、それでもやっぱり伝えたい

“好きです”と、一言だけでいいから

「私もずっと、瓜生さんのこと、好き____」

だが、無情にも

『え、』

ここで時間が切れた、私は溶けて消えてしまった

まだ何か見える、瓜生さんの 驚いた顔…?

あぁ、そんな顔の貴方も、私は全部 大好きですよ____

私の意識は ここで途切れた____

『金鳳…?____』

夏の日差しがあついある日、貴凛町の公園に 小さな水溜りができた

この日はとても晴れていて、空はまるで 結ばれる2人を祝うようにも見える、気がする


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コメント

3

ユーザー

セツナイデスネ...🥺

ユーザー

公式様の発表で分かったけど、 金鳳の誕生日6/9だってさ

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