テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
53
42
もう1話からすでに没気味だけど許して…(ノД`)ヨヨヨ
ネガティ部所属の陰キャ司(?)をただただ書きたかったんだけどね?!
でも謎に変な世界観や設定ばっか思いついちゃって…
ほッッッッんと、もう私の悪い癖なんよ、なんか複雑にしちゃうっていうか…の割にやおい常習犯だし…
最近ほんとイラストの方も小説もスランプでしにそう
短編集の方でちゃんと陽キャ類✕陰キャ司リベンジするもん!!(フラグ)
とりま今回はそんな感じなんで…多めに見てください…m(_ _)m
学校ほど憂鬱で居心地の悪い場所はあるだろうか。
少なくとも俺にとっての学校はそんな場所だ。
今日も窓際の一番後ろの席に腰を下ろす。
まだ誰も来ていない教室は、いつもの騒々しい雰囲気はなく、殺風景に感じる。
スクールカーストが高いやつら…いわゆる陽キャなら、写真スポットにでもするんだろう。
でも俺は地味で独りだし、写真なんて撮っても意味ないし。
そんな、虚しくなるだけの教室に毎朝に早く通う理由は何かって?
…それは家族を不安にさせないためだ。それだけ。
ただでさえ内面的で友人も全然いない俺。
そんな俺に、変に気を遣ってほしくないから。
だから学校は早く登校し、下校時間ギリギリまで独り時間を潰す。
いかにも友達に会いに早登校し、友達と駄弁をして放課後を過ごしてると思ってもらうために。
まぁ…実際そんな友達いないんだけどな。
頬杖をつき窓から見える外を睨む。
俺の気分とはまるで逆な快晴の空。そこから覗く太陽が、野暮ったい黒眼鏡ごしに光を撒き散らす。
校庭を見てみると、もうちらほら生徒が見えた。
「はぁ…」
手を繋いで楽しそうに歩く女子数人。大人しそうな女子も、たまに話して笑っている。
笑いながら、バラバラに歩く男子生徒。真面目そうな男子も呆れ顔で、でも楽しそうで。
「なんで俺だけ…」
高校にまでなってろくに友人もおらず、いつも独りで…
「…ほんと、何してんだろ…」
誰にも聞こえないくらいの小さな声で嘆いた。
でも、幼い頃から、孤独な陰キャだったのかというと、それは違うんだ。
妹の身体が弱くて、公園で遊んだり、友達とゲームをするような幼少期ではなかったが、あの頃は確かに楽しかった。
あいつと_____類と一緒にいる時間は特別で凄く楽しかった。
いつも通り病院のテラスで咲希の検診などが終わるのを待っている時だった。
(暇だなぁ…)
(いやっ、俺よりも咲希の方が退屈だし辛いんだ!入院してる病室と院内しか見れない咲希の方がっ)
そんなことを交互に考える日々で。
ふと、視界の端に人影が映った。
テラスの隅で、 見慣れない少年が、ノートを広げて何かを書いている。
「……?」
同い年くらいだろうか。ここに来る人がそもそも少ないので、新鮮な出会いに、無性に嬉しくなった。
気になって、少しだけ視線を向ける。
その子は、何かを書き込んでは手を止め、またペンを走らせていた。まるで、頭の中にあるものを形にしているみたいに。
心做しか、楽しそうだった。
(…何をしてるんだ?)
ぼんやりと、だが興味津々で彼のことを眺めていると、不意にその少年が顔を上げた。
ぱちり、と目が合う。
まだ幼いが、綺麗な顔立ちに、透き通るようなレモンイエローの瞳に、胸が高鳴った。
「…君、さっきから僕を見てる?」
「えっ、あ、いや…その…」
図星を突かれて、思わず言葉に詰まる。
すると少年は、くすりと小さく笑った。
「っ!\\」
「別に構わないよ。むしろ——」
そう言って、こちらにノートを少し向ける。
「一緒に話さない?」
「お、俺と…?」
「うん、ほらおいでよ」
「あ、ああ!」
笑いながら手招きする彼に駆け寄った。
そしたら、ノートを見せてくれた。近づいて覗き込むと、そこには舞台みたいな絵と、細かい書き込み。
可愛らしい人の絵で、立ち位置や、動きが表されていて、夢中でそれを辿る。
光の当たり方まで一ページに書き込むもんだから、ぐちゃぐちゃなのに…どこかまとまっていて。
「これ…何だ?」
「演出の案だよ」
さらりと、当たり前みたいに言う。
でも演出って…ステージなどを使うものだろう?なぜ病院にいて、白い患者服を着たこいつが…
するとそんな俺の考えを見透かしたように、むっとしながら、でも笑いながら言った。
「退院したら、やってみたくてね。どうすればもっと面白くなるか、今のうちに考えてるんだよ」
「面白く……」
その言葉を、思わず繰り返す。
このとき俺は演出に対してだけでなく、日常すらも面白くできると、言ってるように思えた。
すごく興味が唆られて、心が惹かれて。
(そうだ、咲希のことも、笑顔に…?)
その時だった。
テラスの向こう側から、楽しそうな音が聞こえてきた。
軽快な音楽と歓声。子どもたちの声が微かに聞こえる。
目を向けると、院内の小さなスペースで、何かをやっている人たちがいた。
簡単な手品や、ちょっとした劇みたいなものだ。子どもたちが、周りでそれを見ている。
「……あ」
その中に、咲希の姿があった。ベッドの上じゃなくて、ちゃんと座って。
少しだけ顔色は悪いけど——
笑っていた。楽しそうに。
「……笑ってる」
ぽつりと、言葉が零れる。
「いいよね、ああいうの」
隣から、楽しそうな声がした。
類が目を輝かせながら続けて言う。
「規模は小さくても工夫…演出で人を笑顔にできるんだ」
その言葉に、はっとして隣を見る。
少年、いや類は、さっきと同じように穏やかな顔で笑っていた。
「つまらない場所でも、面白くできる。……僕は、そういうのが好きなんだ」
(……すごいな、類は)
自然と、そんな感想が浮かぶ。そして、気づけば口が動いていた。
「ねぇ」
「うん?」
「類がさ!そうやって面白くして、俺がそれをやる側になったら——」
一度、言葉を区切る。
もう一度、咲希の方を見る。笑っている顔が、目に焼きついて離れない。隣の、類の希望に満ちた姿が心を揺さぶる。
うまくいえないけど…
「きっとすごい…みんな笑える、最強のものができるんじゃないか?!」
「ふふ、最強って…面白そうだし楽しいよ、きっと」
「んな、きっとじゃなくて絶対だ!」
またくすくす笑いながら頷く類に、
俺はきっと一目惚れ、していた。
「はぁ…今さら思い出してもな」
今日で早くも5回目くらいのため息をつく。
哀愁に漂う教室も、数人、人が入ってくるだけで活気が生まれてしまう。
だが、当然俺に話しかけてくれる人が現れる朝なんて、いつも通り来ない。
いつも通り、段々とざわざわしてくる…いや待て、今日は一段とうるさくないか?
なんだろう、イベントでもあるのだろうか。
「転校生来るってま?うちのクラス?」
「らしいよ、男だって」
「え〜イケメンが良い」
…うちのクラスに、転校生?
よく耳をすませば転校生、というワードがちらほらと聞こえてくる。
何やら盛り上がってたのはこのせいか。
ていうか、どこからそんな情報を手に入れてきたんだ…
まぁ、誰が来ようと別にどうでもいいけど。
そんなこんなで朝礼が始まるまでの時間をぼーっとして過ごした。
不意にドアの開く音がして各々席につく。
やっと先生が来たようだ。
「おはようございまーす、今日はお知らせがあるぞー」
「あ、転校生の噂ってマジ?」
「転校生来んの〜?」
「まじか、イケメンだといいな〜」
お知らせ、という言葉に反応したクラスメイトにより教室がまた騒々しさを取り戻す。
「うーんなんで知ってんのかは分からんが、そうだ。転校生が今日うちのクラスに来る」
わぁっと雰囲気が盛り上がる。
何やら詳細事項を先生が話しているが、そんな話心底どうでもよかったので窓から見える景色を眺める。
(あの鳥可愛い…)
ほんとにそんなこと考えていたんだ。
うっすらと聞こえる「入っていいぞ」の声。
そして足音が聞こえた。
さっきとは打って変わって教室が静まり返った…と思ったら。
「えまじ?」
「顔面つよ」
「超イケメンじゃん!」
と黄色い声が小さく広がっていく。
俺は、少しだけ、ちらっと一瞥するつもりだったんだ。
紫色の少し伸びたウルフカット。猫のような綺麗な黄色の瞳。
雰囲気や身長こそ大きく違ったが…
見間違えるはずがない。
そして彼が口を開く。
「はじめまして、神代類です」
小さく開いた口が塞がらなかった。
コメント
1件
おい天才かよ〜!!!!! え? すごいねこんな天才的なストーリー考えられるの…!!