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もちもちうさぎ@限界生命
610
日埜和なこ
33
ゑぬ。
13
たーくん
354
震える手で手紙を握りしめた
何度読み返しても、そこに書いてある言葉が変わることはない
ーーもうお母さんはいない
ぽたり。
手紙の上に一滴の涙が落ちた
「え?」
自分でも気づかないうちにら涙が頬を伝っていた
拭おうと手を伸ばしても、次から次へと溢れてくる
「ううっ、」
声が震える
「まだ…たくさん、一緒にいたかったっ、」
なんど噛み締めても涙は止まらなかった
「おかあさんっ」
握りしめた手紙が、涙で少しずつ滲んでいく
「…ひとりにしないでよ」
その言葉に、堪えていたものが全部壊れた
「うっ……うぅっ…っ、おかあさんっ!」
イーリスは手紙を胸に抱きしめ、その場にうずくまった
「おかあさんっ、おかあさん!」
なんど呼んでも返事はない
ただしずかな部屋に、イーリスの泣き声だけが響いていた。
「落ち着け…」
そばにいた少年が静かに声をかける
「おかあさんがっ…!」
「…わかっている」
少年はそれ以上なにも言わなかった
ただ、泣き崩れるイーリスの背中に手を添えていた。
やがて泣きつかれたイーリスは、いつの間にか眠りについていた
~翌朝~
イーリスがゆくっくりと目を開ける
「ん……」
まだ、ぼんやりする頭で辺りを見渡すと、ベッドのすぐとなりに、昨日の少年がいた。
少年は床に座ったまま、ベッドの端に頭だけを預けて眠っている。
「……?」
イーリスはしばらく、その姿を見ていた。
昨日、自分が泣いているあいだもずっとそばにいてくれたのだろう。
「…ありがとう」
小さく呟くと、少年の肩がぴくっと動いた
「んん……」
少年はゆっくりと顔を上げ、目を開ける。
「起きたのか…」
「うん…、昨日はありがとう」
イーリスは微笑む
すると少年は一瞬目をそらした
「….べ、別に!」
「お前を…助けたかったわけじゃないからな!勘違いすんなよ!」
そういいながら、少年は完全に目をさましたようで立ち上がった
「ただ、ほおっておけなかっただけだ」
「ふふ…そっか」
イーリスは少しだけ笑った
「ねぇ…」
「なんだよ」
「あなたの名前、まだ聞いてなかったよね?」
少年は少しだけ黙ってから、イーリスを見る。
「…リュカ」
「リュカ・セレイン…」
コメント
2件
こんにちは~作者です! どうでしたか? 少年の名前、リュカが明らかになりましたね! 今後どのような展開になっていくのか... 楽しみですね~!
イーリスの「ひとりにしないでよ」が心に刺さりました…。泣き崩れる姿にこっちまで切なくなって。そんな時、何も言わず背中に手を添えてくれたリュカくんの優しさが沁みました。翌朝の「別に!」のツンデレも可愛くて、二人の距離が少し縮まったのが嬉しいです。これからどうなるのか、続きが気になります🤍