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(刃物…危なそうだなぁ…何する気なんだろう?)
霊になったサーガラが
近寄るとグーロは真剣な眼差しであった。
それに気づかず、グーロがサーガラの遺体に
刃物を振り上げ垂直に下ろした。
サーガラは自分の体が切られていくのを見て
顔を覆ってしまった。手の隙間から見てみると
臓物を投げ捨てて皮だけにしている。
(売る?!売るの?!)
売られるのかと目を大きくした。
だが予想とは違って刃物を置くと
サーガラに向けていった。
「…俺の身を切り裂け。」
(え?)
「そして残った俺の皮を着るのだ。
それで入れ替われたらそれを縛りにして
生き返すことが出来る。肉体交換をする契約だ。」
グーロはそう言うと歯を食いしばった。
サーガラは複雑な心境で刃物を握った。
刃物を振り上げて落とすと
そこからは皮にして自ら着た。
同時にグーロは死んでいるので霊体のまま
サーガラの皮を着飾った。
すると綺麗に入れ替わって
サーガラは生き返ることが出来た。
「やった!生き返れた!」
サーガラが喜ぶと
グーロはまるで真逆だ。
「最悪だよ…コイツと入れ替わるなんて…。」
もちろん言っている本人の姿は
サーガラそのものだ。
周りから見ると摩訶不思議なもので
グーロの姿をしたサーガラも不思議であった。
一見ややこしく感じるが
ともかく彼らは入れ替わったのである。
そして、同時に自体が起きる。
※グーロ目線に戻る。
俺は知らないけれどもサーガラが龍宮城へ帰ると
誰だお前と追い返された。
だから俺が龍宮城へ帰ることとなった。
「た、ただいまぁー」
「おぉ!龍王殿!!生きておられたか!」
「心配しましたぞ。やはり殿じゃなきゃ駄目だな。」
「えぇ…そうかな。はは…」
「どうしたのです龍王殿。暗いじゃあないですか。」
まず、門番に絡まれて大変であった。
それをなんとか断りを入れて
逃げ出すとわけもわからない龍宮城を歩き回った。
「きゃ〜〜!サーガラ様よ!今日も格好良いわ!」
乙姫らがキラキラした目で俺を見て
体をベタベタ触られた。
俺は用事があるからと言い逃げたが
行く先々で絡まれてしまう。
なんとも嫌な気分で
サーガラの大変さを知った。
縁側に出るとサーガラの弟
敖潤(ごうじゅん)から話しかけられる。
「お兄様、亡くなったと心配しましたよ。
その日は夜も寝れなくて…ついに三日経ち
貴方は生き返りました。」
「?!」
天では数分のことが
海底界では三日経っていたのだ。
時間の流れが違うと聞いたがさすがに驚いた。
「そ…そうなんだ。へぇ…」
「?」
「貴方、本当にお兄様ですか?」
「えっと…いや、その。」
「違いますね。」
「…何故」
「腕組みをしてないからだ。
お前の名前はなんと言ったかな?」
「俺はグーロ。天界でサーガラと入れ替わった。
肉体(交換)契約だ。分かるな?」
俺が敖潤を睨みつけると
口を大きく開けて笑った。
「あぁ、あのガキンチョか。」
「神に虐められてたよなぁ〜可哀想に。
けれどもお兄様の友人なら悪いことは言えない…。
だが、そんな身分なのなら俺の前で
跪(ひざまず)いて平伏しろ。」
「お兄様の身分が低級になったらどうするんだ?」
このとき心底笑えないほど
怒りが湧いた。短気だからこそだろうが
力の差をつけたいと思い
サーガラの神通力で無理やり平伏させたのだ。
向こうは怒りで震えていた。
だが、それは羊と狼のように差がある。
この体を存分に使おうと、俺はこのとき決意した。
このとき、西海は大荒れだったそうだ。
そう。西海の王である敖潤の怒りで荒れたのである。
「ははは!!俺はお前の兄君に当たるのだから
お前こそ従えよ。俺は水神なのだぞ!」
今までの怒りと共にそう言った。
今までと言っても、イギリスにいた頃の話だ。
あんな奴はくたばれば良い。
俺のことを下等だなんて馬鹿にしやがった。
海王なんて糞食らえ。
本心、コイツ含めて大嫌いだ。
唯一サーガラが優しいからか
それとも頭が良くて計算しているからか
サーガラに怒りの感情は沸かなかった。