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次の日いつも通りの道を歩いた
「ふあーーーさみぃー」
思ったことが口からポロッと出た
そんなことを言っても別に誰も反応してくれるわけでもないのにと深く考えて悲しくなる
「 先輩だっ!」
後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた
大森か、
大森は朝なのに元気いっぱい若々しい
ま、言うて5歳差だけど
「若井先輩おはようございます」
「ん、」
「若井先輩は夜空いてますか?」
大森は頭を傾けながら問いかけてきた
「え?なんで?」
「一緒に夜ご飯でもどうかなーって」
これは行くべき?断るべき?
でも今日は家でゆっくりしたい
うまーく断ろっかな
「今日はちょっと用事ある」
「あっ、そうですかー残念」
ほんとに残念な顔してる
沼らせるプロかこの野郎!
社内でもずっと大森は話してきた
「…それでですね?僕が最終的に悪者になって、笑」
正直あんま面白くないけど必死に俺に話してる姿を見ているとそんな事は言えない
「あはは笑」
「面白いですよね」
唐突に聞いてきた
「あ、うん……笑」
愛想笑いでなんとか乗り切った
ちょっと罪悪感があるけど
「大森くーん」
とそこに俺の大っ嫌いな部長が来た
藤澤よりも嫌いだ!
「あっ、部長……」
何故かいきなり大森の表情が固まった
と、部長は大森の肩をいやらしい手つきで触った
俺はきしょいと思いながらもそこに突っ立ってた
「ねーねー大森くん」
「今夜ひま?」
「え、?」
「夜景の綺麗なホテル見つけてさー」
「大森くんと行きたいなって」
俺はこれで確信した
大森と部長がヤっているらしいという話題が社内で出たことがある
まさか本当だったとは、、
でも大森は怖がっているような様子で苦い笑みを漏らしていた
「ねー行こ?」
「…えっと、」
すごい戸惑ってる、、
「えーまじで?大森さ俺と今日ご飯行くんじゃねえの?」
俺は脳で思っていることよりも先に口からこんな言葉が出てきてしまった
何を言っているんだ自分よ
「大森くん若井と約束してたの?」
「あっ、はい」
「すみません」
「えーーショックーー!」
「まあいいや、ホテルはまた今度ね」
そう言いながら大森の頭を撫でた
最後まで大森の顔は嫌そう
俺は本当に何を言ってしまったのか
もしかしたら大森は部長と行きたかったのかもしれない
それにさっき夜は無理だって断ったのに、と考えて大森を見ると、
大森は俯いていた
「あ、大森なんかごめッ……」
突然、大森から抱きしめられた
とても俺の体にフィットするサイズ感
いい匂いで少し背伸びをしてる大森が可愛く思えた
でもここはオフィス
みんなが見てる
「ちょ、大森ここオフィス」
大森はこちらの事なんて聞かずにそのまま抱きついた
「大森くんたちそこで何してんの?」
おっとこれは藤澤の声じゃん
予想通りそこには藤澤がいた
「なになにー付き合ってたりしてんの?笑」
「藤澤さそういうのきしょいから」
こんなやつ、腹が立つ
「いやいやー売り上げ高いの僕の方だからさ」
「変な口開かないで?若井」
まるで俺がゴミのような見つめ方
どんどん腹が立ってきた
俺は抱きついてきた大森を無理やり剥がし
藤澤と向き合った
「え、先輩…」
大森は剥がされて悲しそうな表情をしているが今の俺にはどうでもいい
「ふっ、藤澤ってなんでこんなにダサいんだろ笑」
俺は笑いながら藤澤のスマホを奪ってスマホケース、ホーム画面などをいじった
「若井ってなんでこんなに売り上げ率が低いのかな〜笑」
オフィスのホワイトボードにある社員の売上率棒グラフを指さしながら俺に言ってきた
「チッ、」
俺は藤澤の襟を掴んだ
「あれれ、いいの?ここで殴って」
「別に僕はいいよ?」
「だって悪いのは全て若井だもん笑」
俺は拳を最上限まであげた
「若井先輩!、」
とそこに大森がクソ弱い力で俺を押した
「暴力はダメです」
「言葉の暴力もダメです」
「ほら、言われてんぞ若井」
「は?」
俺らは再び睨み合った
「もーー2人ともです!」
定時がすぎ俺はすぐに帰ろうとしたその時
大森から声がかかった
「若井先輩今から僕と藤澤先輩で夜ご飯行くんですけど若井先輩もどうですか?」
わお、最悪な飲み会になるだろう
「いや、行かない」
普通考えて藤澤がいる時点で行くわけない
「そっかー若井」
「お酒弱いとこバレるもんな笑」
またまた藤澤は見下すようた言い方だ
俺はそれに腹立って
「いや、さっきのは嘘!行くに決まってんだろ」
と、言ってしまった
居酒屋に着き、適当に商品を頼み終わった頃
「若井、酒で勝負しようぜ?」
「は?」
藤澤がまた変なことを言い出した
「この生ビールの大でこぼさず一気飲みできた方の勝ち」
「なにそれ、笑」
「学生かよ」
「別にいいけど」
俺は酒をひとくち飲んだだけで倒れる
なのにOKした
なぜなら、藤澤が嫌いだから
絶対に勝つ
大森は不安そうにしていた
「おっ、ビールきた」
思っていたより大きくビールだけで腹がいっぱいになりそうなくらいだ
これを一気となるとだいぶな、、
「おっと?笑」
「ギブしてもいいよ?若井」
チッ、イラつく
「飲むぞ、」
大森が「スタート」という合図で俺は一気飲みした
最初は余裕と思ってたけど途中から吐き出しちゃうくらい口の中が溺れていた
でもなんとか飲み切った
でも藤澤の方が早かった
「うぇーい!勝ったー」
イラついたが、そんな言葉に返すことができないくらい頭がボワボワしてきた
「…んやぁ、、、」
いつの間にか変な声を出していた
「若井先輩、大丈夫ですか?」
大森がすごく可愛く見えた
これは酒のせいだろう
「なんでぇ、おおもッ…りってーー」
「…かわいいのぉ?」
「は、はい!?」
続…
コメント
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まっっっっっっっじで過去一好きな書き方してる、フォローさせて頂きました
まじで天才!!大好きです!!