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晩白柚
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fura
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「お願いします…!止めて下さい…!」
「駄目だよ阿部君、良い子にしてて…。生徒会長の君が、あんな事してたなんて…生徒の皆んなが知ったら、どうなるだろうね」
先生は、震える俺の上に跨って…
顎の下に手を添えて、ソッと上に持ち上げた
「ほら、キスする時は…目を閉じて…」
「キスって先生、本当にするの?」
「それとも、見つめ合って…接吻したいの?君は…本当は、イヤらしくて積極的な子なんだね///」
「……っ!///違っ…!///」
その緊張感に、早々に耐えられなくなった俺は
言われた通り…瞼をギュッと強く閉じ
先生の顔が、ユックリ静かに近付いて来た────
「………」
「………」
「何で、ソコで止まるんや?ココは、キスする手筈やろ?」
突然、周りが騒がしくなり…
康二が台本を持って現れた
「だって無理だよ…キスなんて」
「向井君、俺は…参加しないと駄目なのかい?」
先程まで、見つめ合って良い雰囲気だったはずの2人が
向井に2人で詰め寄っている────
「目黒先生、この前…手伝ってくれるって言うたやん…」
「アレはほら…力仕事かと勘違いして…。まさか、男子校の学園祭で【BL喫茶】やるなんて…。きっと、誰も思わないだろ?」
「誰も思い付かんから、良いんやろ?皆んなと同じ事してたら…儲かるもんも儲からへんで」
「向井君…」
「ねぇ康二。俺、生徒会長って設定なの?」
「阿部ちゃん、頭良いし…丁度良いやろ?【先生と生徒会長の禁断の恋】お客さんに、きっと凄く大ウケやで〜」
意気込む康二と反対に
目黒と阿部は、何故か凄く難しそうな顔をしている…
「何やの?2人共、ノリ悪いな〜!ほらほら、早く…練習!練習!」
どう説得しても、引き下がってくれそうにない康二の姿に
「はぁ…目黒先生、続き…やりましょ…」
遂に、阿部が折れて目黒の腕を優しく引いた
「阿部君…」
「良いから。早くやって、康二…満足させて、帰りましょうよ」
「…はぁ…そうだな」
確かに、このままでは…埒が開かない
2人は…この後、真面目に取り組んで…
その1時間後、ようやく解放されたのだった────
「はぁ…今日は本当に、凄く疲れた…」
帰宅した阿部が、部屋でユックリ寛いでいると
「本当に、最初に俺達がペアだって聞かされた時は…俺達の関係が、バレたのかと思って驚いたよ…」
目黒が2人分のコーヒーを、お盆に乗せて
同じくリビングへとやって来た────
「でもさ、俺は…ほんの少し、自惚れちゃったな///」
「自惚れた?」
「だって、このペア…。康二が自分の独断と偏見で、役柄を決めたって言ってたし。それならさ…俺達って、他人が見ても…お似合いだって事だよね…///」
恥ずかしそうに、でも…何処か嬉しそうに、そう言った彼の頬が…ほんのり染まる
「俺も、実は…その件に関しては、本当に凄く安心したよ…」
「安心したの?えっ…何で?」
「だって…亮平の相手役が俺以外なんて、死んでも考えたく無いし…」
そう言うと、目黒は彼の背後に周り
包み込む様に…その身体を抱き締めた
「俺だって、蓮以外に触れられたく無い…///」
「そんな事…俺が絶対、許さない…。ペアが別の奴だったら…今頃…難癖付けて、絶対中止にしてたと思う…」
「でもさ、そんな事したら…康二が、きっと凄く煩いよ」
「ソレは確かに…」
「そうでしょ」
そう言って、笑い合う2人…
「ねぇ、蓮…///お芝居じゃ無い。本気のキスして欲しいな///」
「そんな可愛い事言われたら、キスだけじゃ…終われなくなるかも…///」
「良いよ。蓮なら…///俺は、いつでも…///」
「はぁ、亮平…。俺を、ワザと煽ってるだろ?良いよ、それなら…受けて立ってやる」
そう言って…甘える様に擦り寄って来る…愛しい人に頬を寄せ…
濃厚で蕩ける様な甘いキスを、何度も何度も…求められるまま、繰り返す
「良いよ///蓮…早く来て…」
「亮平…///今夜は、もう止められないよ…」
そのまま、縺れる様に…絡み合い
やがて2人は、一つになった────
コメント
1件
わあ、第1話からめっちゃ良い雰囲気…!BL喫茶の練習してると思ったら、まさかの本当のカップルだった展開に「なるほど〜!」って声出たわ。康二の無自覚すぎる采配が逆に2人を追い詰めてて笑ったけど、最後の「蓮以外に触れられたくない」って台詞には完全に持ってかれた。甘々な空気が丁寧で、作者さんの温度感がめちゃくちゃ好き。続き読みたい🔥