テラーノベル
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続き
再びコンコン
「どうしてコンコンするんだ?この時間なら生徒会室は誰もいないんじゃ?」
雨花「いや。気配がするから」
「お前は本当に敏感だな。どこでそんなの取得したのやら」
雨花「失礼しまーす」
雨花は扉を開けた。すると……
???「あら雨花じゃない。どうしたの?」
???「こんにちは!雨花さん!」
???「こんにちは」
雨花「あぁやっぱり……」
「「桃時ちゃんと海音ちゃんと小春くんだったんだね」」
目の前にいるのは、「桃時」と「海音」と「小春」だった。
「こいつら誰だ?」
「桃時さん以外の人は知らないな」
雨花「あの海色の髪を持ってるのが海音ちゃん。若芽色の髪を持ってるのが小春くん」
小春「どうも!小春です」
海音「海音です」
「よろしく」
「よろしく頼む」
雨花「それで二人はゲームしたいの?」
海音と小春の手には、最新機器のゲーム機のコントローラーがあった。
小春「はい。やらせに貰いに来ました!」
海音「瑠璃兄が、生徒会室にゲーム機を導入したって言うから桃時に頼んでさせて貰ってるの」
桃時「アタシも丁度生徒会室に用事あったし、丁度良かったのよ。この『カツオパーティー』っていうゲームを買ったから置きに来たの」
「それ怒られるんじゃね?」
桃時「どうしてよ」
「……いや別に」
雨花「このゲーム、ミニゲームが沢山入ってるんだよね?」
桃時「そうよ〜それをこの子たちがやってるって訳」
雨花「そうなんだね!何のゲームしてるの?」
海音「これ」
海音はテレビの画面を指さす。そこには『十秒当てゲーム』と書いてあった。
「えぇ何何……?『目をつぶって十秒になったと感じた瞬間、ボタンを押して止めろ。より十秒に近かった方が勝者となる』……なるほどな。本当にミニゲームが入ってるんだな」
「面白そうだぜ!」
雨花「そう感じたなら良かった。他にも『エディショントライアル』っていうゲームが……」
桃時「あれはアタシは絶対やらない。……ていうかこいつらは何で生徒会室にいるの?」
雨花「実はかくがくしかじかで……」
桃時「かくがくしかじかじゃ分からないわよ」
「えぇっとな……」
部長と妖怪は説明した。
桃時「なるほどね。じゃあ丁度良いわ。もうすぐこの子たちのゲームが終わるから少し待ってて」
「分かった」
「ちぇ〜待たなきゃいけないのかよ〜」
桃時「妖怪はともかく部長も催促すると思ったのにしないのね」
「テーブルゲームを嗜んでる者の邪魔したくないからな」
雨花「どんだけテーブルゲーム愛強いの?」
小春「なぁ海音」
海音「?」
話は変わり、小春は海音に質問していた。
小春「このゲームやったことあるんだよな?」
海音「うん。紅緒に借りて」
小春「その時確か好成績だったんだよな?」
海音「うん。まぁ」
小春「その時さ。画面みてやったか?このゲーム」
海音「……?、何言ってるの?」
雨花「どうしたの?小春くん」
小春「え?あっ」
雨花「いや。そんなことある?それで好成績収めましたって言ってたらただの頭が哀れな奴だよ」
桃時「ぐっふふ……小春。あんた……ふっふふ」
「間抜けな奴だな」
「ゲームをする時はこういう馬鹿が一人いた方が盛り上がる。小春ありがとう」
小春「なんかすげぇ恥ずかしいんですけど?!やめてくださいよ!!」
小春は馬鹿を晒したが、その後ゲームは盛り上がり、妖怪の手によってゲーム機はコピーされ、テーブルゲーム部にも最新機器のゲーム機が導入されたそう。
「なぁ雨花に桃時」
雨花「ん?どうしたの?」
桃時「まだ何か用?」
「お前らはゲームしないんだな」
桃時「まぁ海音と小春に任せてたし」
「本当にそれだけか?本当はゲーム得意じゃないんじゃね〜の?その証拠にこのゲームもっと複数人でできるのにお前らやらなかったじゃねぇか」
雨花「あぁ確かに」
「お前らゲーム下手くそなんだろ?ぷっぷぷ。嘘つかなくて良いんだぜ?」
桃時「そこまで言うならいいわ。勝負しましょ?」
雨花「え?わたしも?」
桃時「当たり前よ。こんなにバカにされて悔しくないの?」
雨花「うん!!」
桃時「そんな真っ直ぐな目で言われても……」
「良いぜ!やろう!」
雨花「(これ絶対橙ちゃんに怒られる奴)」
そして、雨花の予想通り、授業をサボってゲームをし続けた雨花と桃時は、橙から一週間ゲーム禁止を言い渡されたのであった。
雨花・桃時「そんなぁ〜〜!!」
橙「全く何してるんです!!」
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