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「ど、どうしたの? 青葉!」
「はあ、はあ、なんとなく、体が勝手に動いて……」
学校を離れた私たちは、駅の近くのショッピングモール前にいた。人が多い。
「ねぇねぇ傘さん。 どういうこと?」
『私と同じ独立傘がいた』
「何それ? 傘さんの友達???」
「ちげーんだな! 嬢ちゃん!!」
大きな声がしたと思ったら、人が四方八方に吹き飛ばされ、その先に傘を持った男が立っていた。
『よお 日ノ本!!』
『刀覇。持ち主は見つからなかったようだな』
『うるせい! 壊れる持ち主なんて俺の主じゃねーからな!! 日ノ本!! SANNKAが探してたぜ! あちらさんは早く世界を終わらせたいらしい』
『させない。それが前持ち主との約束だからだ』
ぽかーとした顔で聞く私たちと、皆を無視して喋り出す傘と男。男が急にまた傘を振りだしたかと思うと辺り一帯に暴風が巻き起こった!
「うわ、凄い風!!」
『いくぞ! 日ノ本!! SANNKAに渡る前に、俺が壊してやる!!!』
『1%』
「いだだだだだだ!!!! 手いたー!!!?」
傘と傘が激突した瞬間、私と男との間を中心に大きな穴が空いた! なんで? 私の腕、へし折れてても不思議じゃないのに!
『主! 無理をしろ!!!』
「えぇぇぇぇぇ!?」