腰が揺すぶられて、「はっ、はっ…」としか息が継げない。
「あっ……い…」
「……イキそうですか?」
「……あぁっ、ん」
「……もっと、奥に……っ」
強く半身が打ちつけられて、最奥を尖頭が突き上げると、
「あっ、はぁー……」
堪え切れない絶頂感に、身体が麻痺したような感覚が襲った。
ビリビリと痺れるような震えに悶える身体を、彼の両腕が抱き留め押し引きをくり返す。
「……いっ…く!」
やがて彼も極まった声を発すると、抜き取りざまに白い濁りを散らして、
「……はぁー…」と息をついて、私の胸に倒れ込んだ。
しばらく身じろぎもしないでいる彼を気遣って、「……先生?」と呼びかけると、
「……うん? ああ……」
顔を上げ、とろりと潤んだ眼差しをこちらに向け、
「たまらない……」
一言を呟いて、照れたように口を閉ざした。
「私も……たまらないくらいに……」
自分も同じ気持ちでいることを伝えると、
「……あの夜の出来事など、もう忘れてしまいそうにも……」
彼がそう私に漏らした。
こくっと頷いて、「だけど、ひとつだけ教えて……」と、口にする。
「何ですか?」
「……どうしてあの時は、クスリを……」
なぜそこまでしたのか、未だに引っかかる思いもあった。
「ああ、」と、彼が応えて、
「あなたを、帰したくはなかったんです……」
そう本音を打ち明けた──。
「どうしても手に入れたくて、抱けば自分のものにできるような気がして……」
私の前髪を掻き上げて、額にキスをすると、
「……軽蔑しますか?」
と、一言を尋ねてきた。