注意事項に書き忘れていたのでここで言います。
ここからの物語には、
↪嘔吐表現
↪性的暴力の表現
が含まれます。
勿論、この後からも増える可能性はあります。
ご理解の上、読んで頂けると幸いです🙇🏻♀️
〘 👑seed 〙
👑「ただいま〜!」
🍵「おかえり👑くん!」
🍵「帰って早々悪いんだけど……☂️くん寝ちゃってるからさ、ちょっとだけ声抑えてくれない?」
👑「ぁ……そうなんか、分かった〜」
🍵「ありがと。」
☂️ちゃんが昼寝をすること自体慣れているし、傍から見てもぐっすりと寝ている☂️ちゃんを見て起こそうなんて全く思わない。
🍵兄と少し会話した後、ランドセルをおいておこうと自分の部屋へと向かった。
リビングに向かうと、ソファで☂️ちゃんが眠っていた。
起こさないように隣を移動し、足音を立てないように階段を駆け上がった。
ランドセルを自分の部屋に置き、🍵兄と☂️ちゃんがいると思われるリビングに向かった。
🍵「あ、👑くんお菓子とか食べる?」
👑「うん!食べる~」
🍵「じゃあ用意するね〜」
👑「ありがとっ!」
お菓子を🍵兄が準備してくれている間、☂️ちゃんが寝ているソファの前側、カーペットが敷いてある床の方に座った。
👑「……ん、??」
☂️ちゃんの頭をそっ、と撫でた時だった。
☂️ちゃんの目尻が薄く赤色がかっていた。
👑(泣いたんかな……、?)
何で泣いたのかは分からない。けど不思議と分かる気がした。
末っ子だからこそ抱えることがあるんじゃないか。辛さ、痛みがあるんじゃないかな。なんて思った。
🍵「👑くん。はいどーぞ。」
👑「ありがと!🍵兄!」
🍵兄が持ってきてくれたのは、クッキーでとても美味しそう。ちょっと焦げめもついている所もあって更に食欲を掻き立てあげられる気がした。
そして、手に取り、食べてみるとサクリッと心地の良い音がした。
クッキーの食感はとてもサクサクしていて、でも口の中には甘みがほんのりと漂っていて美味しい。
🍵兄もクッキーを手に取りながら、食べていた。そんな🍵兄を見ていると、俺は、☂️ちゃんのことが気になり始めた。
👑「ねぇ🍵兄……」
🍵「ん〜?どうしたの👑くん」
👑「☂️ちゃんって、泣いたん……?」
🍵「………まぁ、そうだね。」
🍵「でも、これは🌸くん達にはしーっ、ね。」
👑「うんっ!(笑」
☂️ちゃんの泣いた理由は気になる。けど、聞いてはいけない。そんな風な感じがして、俺は口を閉じた。
でもちょっと、俺と☂️ちゃん、🍵兄だけの3人の秘密ができてなんか嬉しい。
楽しい事が沢山続けばええのにな───
〘 🎮seed 〙
🎮「ッ、ぃ”だッ、」(小声
朝、急激で痛みが酷い頭痛に俺は声を漏らす。
外からは雨が屋根や窓にに打つけるような雨音が耳を通る。
その度に、頭がガンガンして痛いし辛い。
時計に目をやると、時刻は4:30。
今まで以上に早い時間帯に目が覚めてしまった。この頭痛で寝れるはずもない俺は、リビングへ降りることにした。
🎮「気持ち悪くなってきたッ、」(小声
布団から立ち上がった時、猛烈な目眩と吐き気が俺を襲う。
まさに地獄。酷い痛みを伴う頭痛に、目眩と吐き気。
ふらつく足で、俺は慎重に階段を降り、リビングへ向かう。
そして着いた時、リビングには誰も居らず、静かな空間で雨音が響き渡っていた。
ついでに寒い。
ただそんな空間にもう1つ音があった。
そう。台所から聞こえてくる。朝食を作っている音。
こんな時間帯から作るとか馬鹿かよ。なんて思いながら、ソファに座ったその時だった。
🍵「あれ、、🎮くん早いねぇ……」
肩をビクリ、と揺らしながらも、少し掠れた声で返事をした。
🍵「………ねぇ🎮くん。今、体調悪い?」
🎮「ッ、はッ?そんな訳ないだろッ?」(笑 (震
彼奴に、そんな事を聞かれて俺は戸惑った。
でも、本当のことを言えるはずもない俺はすぐに、«そんな訳ない»と答えた。
体調はクソ悪くて、笑顔をしっかりと作れてるかどうかも怪しく感じた。
🍵「嘘だね。声震えてる。」
🎮「ッ……」
まぁ、、そんな怪しい状態でバレない訳もなく。
彼奴はすぐに言い返してきた。
🍵「症状は?いつからとかある?」
俺が何も言えずに居ると、彼奴は俺に問いかけてきた。
«症状»や«いつから»。脳内では全部言えるのに、考えれるのに、、それを口で言えなくて詰まる。
きっとそれは、言っていいのか。言ってはいけないのか。
その2つの考えが俺の中で渦巻いているから。
そんな風に迷っている俺に、決定打を与えたのは、👑だった。
そう。👑は以前、学校で嫌がらせを受けていながらも俺らには相談せず、一人で抱え込んだ。
そんな辛くて苦しい気持ちから救ったのはきっと彼奴。🍵兄。
言えば楽になる、?
でも迷惑がかかってしまう………、
けど言いたい。言いたかった。
こいつはなんか何処か安心できて、全部吐き出してしまいたい。そんな気持ちが俺の中には段々と広がっていった。
🎮「しょーじょは、めっちゃ痛え頭痛と、目眩に吐き気、。」
🍵「ぇ”……」
症状を伝えると、彼奴は驚いた表情をした。
それを見た時俺は、やっぱ嫌われたかな。めんどくさかったかな。なんていう嫌で、不安になる気持ちが浮かんだ。
けど、彼奴は違った。
🍵「目眩するなら寝転んどいて。」
🍵「あと、吐いた時用の袋持ってくるからちょっと待ってね。」
彼奴はテキパキと行動し、俺をソファに寝転ばせ、ずくに手が届くような場所に、袋をおいてくれた。
しかも、お腹の上には暖かい毛布が被さっていた。
🍵「で、話の続きなんだけどいい?」
🎮「ん、」(頷
🍵「その症状はいつから?」
🎮「頭痛は、2年前からとか、?雨の日とか特に酷い、」
🎮「吐き気とか目眩は大体朝、。後、起き上がったり立ち上がったりする時とか… 」
彼奴は俺の目をしっかりと見て、けどその目は優しくて、暖かくて………気づけば俺は、隠そうと思っていたことまで全て話していた。
すると彼奴は俺を沢山褒めて、慰めてくれて、頭が痛いのに、吐き気とか目眩もするのに泣いて。
けど泣いている時は不思議と、体調なんて悪くなく感じて、今までズンッと重かった心が段々軽くなっていくのを感じた。
俺が泣き終わると、彼奴の肩は少し濡れていて、多分俺の涙とかだと思うと申し訳なく感じたし、恥ずかしくも感じた。
そんな泣き終え、落ち着いた俺にあいつは
🍵「ん〜………」
と、悩んでいるかのように声を上げ、首を傾げていた。
俺は何が何だか分からなかったが、🍵兄は«あっ!»と声を上げながら、«ちょっとまってて»と俺に告げ、2階へと上がっていた。
そして、数分経つと、🍵兄はリビングに戻ってきて、その手元にある物は、薬?だった。
🎮「その薬は……、?」
🍵「これは、偏頭痛と起立性調節障害の症状を少しでも抑える薬。」
🍵「これ、飲んでみない?」
薬。などと言われた、なんか毒物でも混ぜてそうな雰囲気だが、俺は不思議と承諾した。
何故か。なんか信用できたから。ただそれだけ。
いつの間にか会って間もない頃の警戒心が高かった時とは全く違い、寧ろ、信用できてしまうほどに、その🍵兄の優しさに浸っていた。
🍵兄の言う通りに薬を飲むと、🍵兄から«寝ときな»なんて言われて、少し不安になったが、それを掻き消すかのように、🍵兄は腕の中で包んでくれた。
とても暖かくて心地よい。俺はすぐに、眠りについていた。
🎮「ん”~……、」
夢から目が覚める。
俺が居る場所は変わっていて、リビングのソファから、自室の布団になっていた。
多分、誰かが運んでくれたんだろうな~。なんて感謝の気持ちを思いながら、起き上がる。
ただ起き上がっても、いつもあるような目眩や吐き気はなくて、朝あった頭痛も引いていた。
そして、俺の布団のすぐ隣。そこには、小さな紙の切れ端が置いてあった。
紙に書かれていた言葉は、とても綺麗で読みやすかった。
順々に手紙を読み進める。
[🎮くん。今の体調はどうですか?
少しでも薬が効いているといいです。
今日は1日、学校を休みにしています。
しっかり休んでね。
朝食や昼食は冷蔵庫の中に入れています。自分の食べれる量だけ食べてね!
どちらも無理そうだったら、冷蔵庫の奥にあるゼリーとかを食べてね!]
そん風に🍵兄から丁寧に書かれていて心が暖かくなるような気がした。
そんな気持ちで、時刻が気になった俺は、携帯を手に取り電源をつける。
暗かった画面がパッ、と明るくなり時刻が浮び上がる。
時間帯は既に16:00。
昼は過ぎ、むしろおやつの時間も過ぎていた。
☂️や👑が帰ってくる時間帯は大体15:00~16:00だが、帰ってくる様子は一行もなく、俺は心配になる。
……が、LINEの画面には、«🍵兄と買い物行ってくる!»なんていう文が送られてきていて一安心した。
そんなことがありながらも、 いつもより幾分も軽い体を起こし、冷蔵庫にあるご飯を取りに向かった。
🎮「っと、……これか、!」
🎮「……うまそっ」(目 輝
俺は、台所の冷蔵庫を開けると、目線の真正面に、🍵兄が作ったと思われるご飯が置いてあった。
それはとても美味しそうで、食欲をそそられた。
レンジで🍵兄が作ってくれたご飯を暖め、口に頬張る。
🎮「んっ……!!………うまぃッ!!」(キラキラ
朝まで食欲がなかったのが嘘みたいに次々に進む。
最高に美味しいご飯に手が止まらず、そのままノンストップで完食しきった。
お皿に盛られていたおかず達は綺麗まっさらになくなった。
そんなお皿を持って流し場に行き、石鹸を使いながら適当洗っていく。
流れゆく水の音が只々耳に染み付く。
洗い終わった後、俺はゆっくりしようと、食卓に置いていた携帯を手に取りながら2階へと向かった。
その時俺は気づかなかった。
最悪の悪魔が俺に向かっている事に___
現時刻は16:45。
昼ご飯……もはやおやつを食べ、体を休めていたその時だった。
ガチャッ、と1階の玄関からうっすらと扉が開く音がして、☂️達かな。
なんて思っていたが、その足音はゆっくりと俺のほうに近づいてきていて、そのゆっくりさに、俺は恐怖を覚える。
怖い。とにかく怖い。
何故か。☂️達じゃないような気がしたから。
だって、☂️達なら階段を駆け上がってこちらに来るはずだから。
🎮「ッぁ………ッ」(震 (泣き目
親父「🎮っ♡」
その俺の予想は的中していた。
自室の扉の前には、悪魔のように、クソ親父が立っていた。
クソ親父が浮かべていた笑は、不気味さがあった。
そして微かに、クソ親父の瞳にハートが描かれていたのは俺の気の所為だと思いたい。
15話 悪魔の人 _ 𝐟𝐢𝐧𝐢𝐬𝐡
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