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いまいちストーリーがパッとしなかったので再投稿です。
それではどうぞ。
俺の名前は「佐藤 奏斗」普通の人生を送っているただの高校生だ。
母、父、兄、俺の四人家族で、母と父は今海外旅行中。兄と俺で一時的に二人暮し
兄「奏斗~。俺バイト行ってくるわ〜飯は冷蔵庫〜」
奏斗「はーい行ってらっしゃい〜」
兄は最近バイトを頑張っているようで、友達と遊ばずにバイトに明け暮れているよう
恋人でもできたのだろうか。あの女嫌いのお兄が…
と、そんな事を考えている暇は残念ながら無い。今日は、母と父が帰ってくる日
何故か空港まで迎えに行くという約束をしているのだから。
本当はお兄も連れていきたかったのだが、バイトが忙しいようで仕方なく
俺一人で行くことになった、ハイネックの上にいつも着ているパーカーにカーゴパンツ?
という物を履く。服はだいたい兄のセンス。だからダサいと言われても俺は知らない
時計を見ると1時ピッタリになっていた。約束の時間が迫っているので急いで
外に出る。久しぶりの太陽と蒸し暑い天候に、外を出る事を後々後悔することになるだろう
空港は、家からだいぶ遠く骨が折れる。
電車が揺れ、つられて体が揺れる。ぼーっと向かいの窓を眺める。何も考えない時間
無に近いこの時間が俺は意外と好き。窓には自分の顔が写っている。窓自分は
暗い顔をしている気がした。
なんだか嫌な予感がして、背筋につーっと何かが走った。その瞬間
ガタガタガタ!
電車が激しく揺れ、僕の体は中を舞った。
視界の全てが赤く染まっていき、痛みがじわじわと伝わってくる
どうやら電車が倒れたようだ。ガラスが刺さったのだろうか、とても全身が痛い。
薄れゆく意識の中悲鳴と乗客みんな怪我を負っている姿が見えた
思ったよりも出血量が多いのだろうか、寒く、痛い。視界が歪んでいる
…死ぬのかもしれない。こんな時に助けてくれるヒーローは…居ないだろう。だって
???「おーーい。佐藤奏斗君ー?」
誰かが呼んでいる。聞き覚えのない声だ、体の痛みは消えていて、寒くもない
奏斗「死んだはずじゃ…」
???「いいや、死んで無いよ」
俺は顔を上げ、聞き覚えのない声の主を見ようとした
俺は目を見開いた。四肢に赤井鎖が刺さっている少年がニコリと笑みを浮かべている
暗い部屋に輝く白髪に不気味な真っ赤な瞳。赤い何かが滲んでいるワイシャツにサスペンダー
の漫画やアニメでしか見ないような少年が居た。
奏斗「…君は…」
メノウ「僕はメノウ。ただのマリオネットだよ」
マリオネット…人形ということか。血…も出て居てるし人形だとは思わなかった。
まぁ顔も整っているし、こんな美少年が居たら話題になるだろうな
メノウ「君まだ分かんないようだーネ」
奏斗「·····?」
そうだ、こんな事考えているんじゃない。悪い癖だ
死んだはずなのにどうしてこんな…く、暗い部屋に
メノウ「君は電車で事故にあって、死にかけ。なのに次の瞬間、知らない場所に召喚されたの」
メノウ「因みに傷は僕が治してあげたヨ」
召喚という単語から理解が追いつかない。し、召喚?召喚ってあの召喚だろうか
漫画やアニメで言う…えっと…異世界召喚だっけ
奏斗「あ、ありがとう?し、召喚ってどういう?」
メノウ「君の世界で言う…と異世界召喚だっけ。まぁワンチャン禁忌通ってるんだけどね」
やっぱり…と…ってワンチャンって全惑星共通なのか??
禁忌って…大丈夫なのだろうか…
奏斗「禁忌…?」
メノウ「禁忌とは!時間を操ったり、人を虐殺したり、生き返したりの能力を使うのは駄目だよって事!」
メノウ「君のニホン?にっぽん?日本?では法律と同じ禁忌を犯せば、即刻死刑なんだけどね」
何でこの子こんなにこっちの世界のことを知ってるんだ??
能力か〜、本当に召喚されたんだなぁ。即刻死刑か気をつけておこ。
奏斗「その鎖痛くないの?」
見る度に痛々しい…というかとてもグロい。
メノウ「痛くないよ。マリオネットだからーね!」
明るいと思っていたけど、ガチガチの陽キャって感じがして…
メノウ「…」
…いやそんな事はないのかもしれない。
奏斗「なんで俺を召喚したの?他にも人いっぱい居たのに」
メノウ「…君しか見てなかったんだ。ごめんね、あの中に友達でも居たかな」
君しか見てなかった…こっちの世界では告白と同等レベルのセリフなんですけど…
別に友達もいなかったし、別にいいのかな
奏斗「俺は何すればいいの?」
質問ばっかりで申し訳ないがこればっかりは仕方ない
メノウ「とりあえず〜この鎖抜いて!」
奏斗「エッ」
メノウ「痛くは無いけど気持ち悪いもん。動けないし」
奏斗「本当に抜かなきゃダメですか…ね」
鎖を凝視していた目を渋々上に見上げた、少年はニコニコしている
メノウ「ダーメ」
奏斗「うぅ…これどうやったら抜けるんですか…」
メノウ「引き抜く?」
サラッとグロい事を言うなぁ…痛くは無いのだろうか、あっマリオネットだったなそういえば
奏斗「…時間…かかりますよ…」
数分後…いや数時間後。やっと4本の赤い鎖を…ひ、引き抜いた
何故か臭いはしない赤い液体が服や顔などに、容赦なく飛び散ってきて吐きそうになってしまった
なんでこんな事に…何気ない平和な生活をしていただけなのに〜!
そんな事を考えていても仕方ない…かぁ。とりあえず鎖をどうにかしよう
奏斗「メノウさんこの鎖どうしますー?」
ズルズルと体を引きずったのだろうか、メノウさんは服を汚して、少し遠くの方でニコニコとしている
赤い鎖は、メノウさんがいる方向へユラユラと浮いている。
メノウ「鎖は大丈夫だと思うよ。とりあえずここを出よーか」
奏斗「どうやって移動します?」
メノウさんは四肢が…無い。体も小学生ぐらいの小ささだ
メノウ「ほんとだぁどーしよーか」
車椅子は·····ないか。どうしようか、、あっ!そうだ
奏斗「俺が担ぎましょうか?」
奏斗(軽そうだし)
メノウ「ほんと!ありがとうー!」
パァーっと明るくなった顔は微笑ましい少年の顔だった
奏斗「よいしょっと…え…っとちゃんとのってます?」
メノウ「ん?のってるよー?」
思った以上に軽くてびっくりした…。これぐらいが妥当なのだろう。
背中からは冷たくも暖かくもない物が伝わってきた。なんとも言えないこの気持ち
本当に人形なのか?
メノウ「だいじょーぶそ?」
奏斗「あっ大丈夫です…」
このままではメノウさん落ちちゃうんじゃ…。腕がないくて捕まることが出来ないし
何か紐…鎖以外で…、
メノウ「…な、なんだこれー腕に長くていい感じの紐があるー」
いわゆる棒読みの喋り方に少し笑えてくる。有難く使わして貰おう…あれさっきの言葉口に出してたのかな
奏斗「その紐貸していただけませんか?」
メノウ「いいよ〜!」
メノウさんを紐で固定し、とりあえずはひと段落した
今日はもう疲れた…休めるところは無いものか
メノウ「とりあえず出ようか」
奏斗「分かりました」