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100の言ノ葉。
人の何気ない無意識の行動が、相手に爪痕を残し癒えぬ傷を作ってしまう場合がある。
頑張って!という言葉も表面上は支えであるが。
相手を理解してなければ、頑張っているのにまるで頑張っていない様な言い方に捉えられてしまい。不快感がつのる。
それが信頼できる人であれば尚更、期待していた言葉との違いに裏切らたかの様に。
教室に好きな女の子が座っている。
その近くで友人と戯れていたとしよう。
好きな子の前で恥ずかしさから戯れるにも力が増す訳だ。
無意識に、好きな子との距離が近づく。
友人同士押して、押されて。
気づいた頃には、救急車のサイレンが鳴り響く。
次の日。
教室に少女の姿はなく
先生の衝撃的な一言と。
好きな子の面影が少年の瞳に宿り心に響く。
理解者であり、笑い合える憩いの場は
崩れ落ちたかの様に
友達との距離が遠のく。
周りからの目線や、騒めき。
彼の何気ない行動が、ガラッと見える世界を変えたのだ。
不幸な事故だったな。
無事だったお前がそう辛い顔すんなよ。
一緒に病院にでも、家族にも彼女に謝りに行こ?一生償いきれないかも知れないけど。
俺らもお前と戯れてたわけだからな…
一緒に背負って生きていこう。な?
そんな言葉は教室には無かった。
現実は、こうだ。
あいつ実はやべえ奴だったんだなww
暴力ゴリラ男現る!!
よくお前、人の人生奪っといて椅子に座れるよなw帰れよ
何でお前学校きてんの?
おい!何とか言えよ
土下座しろ!土下座!土下座!
…
俺だって…
傷つけようとやったんじゃない!!
彼なりに耐えに耐え抜いた先
心の悲鳴が解き放たれた瞬間である。
悠太郎がまた、怒り出したぞ!!
先生呼んで先生。
悠太郎の灯火は、風に揺らめく。
放課後、トボトボと学校の階段を降りてゆく。
聞こえる音も遠ざかっているかの様な。虚さ
肩に微かな感触が…まあいいか…
ゆ..た..く..
ゆう…ろ..くん
ゆうたろうくん
ねえ大丈夫?
振り向くと、先生の姿が…
気づいた頃には保健室のベッドの上にいた。
時計を見ようと虚な目で見渡す。
悠太郎くん起きた?
具合悪そうだったけど、今大丈夫そ?
優しい言葉に初めて触れたかの様な感覚に
悠太郎はこう呟く。
先生…僕がした事は..どうすれば償えますか
俺…もうどうすべきなのか..時が戻せるならだとか自分が消えればなんて..
頭の中ぐちゃぐちゃで..
先生は難しそうな顔をして重い口を開く。
私は、生徒すべて大切に思ってる。
悠太郎くんもその1人よ。
今回の事故は不幸な事だったけど。
悠太郎くん1人に背負える問題じゃないわ
一緒に乗り越えて行かない?ね
悠太郎は、涙を浮かべ人の温かみを再認識した