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「飯は?」
『…お腹、空いてない』
お兄ちゃんの名前は、諸星春馬くん。
黒髪ショートカットで、身長も高くてイケメン。
学校でもモテるんだろうなぁ…外面いいし。
少し前に、同じ制服の男の子と一緒にいる所を見たことがあるけど 私がお母さんと一緒にいる時のような愛想のいい笑顔をしていた
学校でも猫かぶってるなんて、春馬くんも大変だ
「…なに?」
『春馬くんもたいへんだなぁって…』
「…は?」
ピッとテレビを付けると、なにやら難しそうなニュースをやっていた
[子供への虐待]
[なぜ減らないのか]
テロップにはそう書かれていて、気難しそうな政治家達が虐待について語っていた
「自分が思うに〜どうたら、、」
「過去の記録では〜、、実際のデータでは…」
…別に、私には関係ない。
ただちょっと、お母さんが奔放で、お母さんがよく連れてくる男の人には良い目では見られないことが多いけど…それだけだし
ニュースみたいに、蹴られたり殴られたりしたことも無いし…別に普通だもん
普通…だもんね、、
リモコンを持つ手に力が入らなくて、ポトっとその場に落としてしまった。
「お前、ニュースなんか頭に入んねーだろ。教育番組でも見とけ。」
『へっ…?』
落としたリモコンを拾い上げると、春馬くんは小さな子供が体操のお兄さんと元気よく踊っている教育番組にチャンネルを変えられた
『春馬くんは私が何歳だと思ってるの?』
「園児」
『ひどい!』
私に対して
春馬くんはちょっといじわる
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