テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
朝
〇〇 (…とうとうこの日か、)
TREASUREの本格的なプロモーション打ち合わせ。
メインマネージャーと一緒に、
〇〇も正式に打ち合わせに呼ばれた。
白いシャツにジャケット、
少し大人びた格好にしてきたけど、
鏡で見た自分はまだ “ 高校生の顔 ” だった。
〇〇 (私、本当にここにいていいのかな…)
(YG会議室)
すでにスタイリストさん、 振付師、カメラマン、宣伝スタッフが席に着いていた。
社長の姿もある。
TREASUREのメンバーはまだ誰もいない。
マネージャーのヒョンと一緒に〇〇も小さく
「失礼します」と頭を下げて席につく。
スタッフ1 「えっと、彼女が新しいマネージャーさん?」
メインマネ 「はい、〇〇です。今はサブとして入ってもらってます」
スタッフ2 「高校生って聞いたけど…ほんとに若いのね。がんばってね」
〇〇 「はい、よろしくお願いします」
震えるような声。
でも、笑顔は崩さなかった。
少しして、TREASUREメンバー到着
ジフン 「おっはようございまーす」
ヒョンソク 「うわ、もう始まってる空気だ」
ハルト (〇〇を見て軽く会釈)
ハルト 「緊張してるやろ〜」
〇〇 「うん……」
朝光 「大丈夫。俺、隣おるから」
それだけで、少しだけ心が落ち着いた。
打ち合わせスタート
社長 「今度のカムバに向けてのプロモーション案、全体確認していきます。」
社長 「撮影、スケジュール、衣装、すべて連動させたい」
ホワイトボードにはぎっしりと書き込まれた
スケジュール案。
カムバ期間中の出演番組一覧、
SNS運用、楽曲ごとの演出イメージ…。
スタッフ 「ビジュアルは夜と昼、2パターンでいきたいですね。」
スタッフ 「〇〇ちゃん、スケジュール調整できる?」
〇〇 「えっ、あ、はい。確認してまとめておきます」
メインマネ 「そこは僕と一緒に対応します。〇〇も勉強中なので、見守ってやってください」
思わず言葉が詰まるが、マネさんがすっとフォローしてくれる。
社長 「まぁ、最初から完璧を求めてないよㅎ失敗しても学べばいいからな」
〇〇 「すみませんありがとうございます…」
(会議後・帰り道)
〇〇 「はぁ…ちゃんと喋れなかった…」
朝光 「それでええやん。聞けてたし、メモもしてた。見てたで」
〇〇 「…そうなん?」
朝光 「うん。ビビっとるんはバレバレやったけどなㅎㅎ」
〇〇 「ですよね…」
朝光がぽん、と〇〇の頭を軽く叩いた
朝光 「でもな、今日みたいな日が積み重なって、マネージャーになるんや。焦らんでええ」
〇〇は空を見上げて、小さくつぶやいた。
〇〇「…がんばる。TREASUREを支えるために、ちゃんと強くなりたい」
朝光 「がんばれよ。」
それは、小さな一歩だった。
でも確かに前に進んだ一歩。
次に繋がる、大事な打ち合わせだった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!