私は余命宣告を受けた…
生きていられるのもあと1週間
病名は『 不明』治療法もなかった
ただ1つ分かっていることは、死ぬ1時間前までは症状が何も出ないこと。
私にはずっと好きな人がいた。
でもその人は私に心を閉ざしていて
私に振り向いてはくれなかった…
余命宣告を受けるまではそのまま、遠くから見てるだけで良かったのに。余命宣告を受けてから私の生活は変わった
死ぬまでにやり残したことがないようにたくさんのことに挑戦するようになった。
病気のこと、余命宣告を受けたことは誰にも言わなかった いつものようにニコニコして皆と話していた。
ついに私が生きていられる最後の日になった。
死ぬ一時間前 つまり23時まで症状が出ないため私は部活に行った。部活が終わったあと私は好きな人のことが頭に浮かんだ。
『 私がいなくなったら忘れられてしまうのではないか』そう思うと胸が苦しくなって、走り出していた気付いた時には好きな人に声をかけていた。
『 〇〇くん、今日一緒に帰りませんか?』
突然声をかけられた〇〇くんはとても驚いた顔をして困っていた。〇〇くんはとても優しくて少し困ったような顔をしていたけど
「いいですよ。」
って言ってくれた。
私は入院しており毎日病院に帰っていた。
〇〇くんの家は私が入院している病院のすぐ近くで帰り道が一緒だった
私は〇〇くんに聞いてみることにした
『ねぇ〇〇くん?私がいなくなっても私のことを覚えていてくれますか?』
暗くて〇〇くんの顔は見えなかった。
あの時…どんな表情をしていたのだろう
しばらくの沈黙の後〇〇くんが呟いた
「忘れるわけないよ」
目から涙が溢れてきて止まらなくなった
私は〇〇くんともっと話していたかった。
まだ皆と一緒に遊びたかった。
でもそれは叶わぬ願いだということを私は分かっていた
別れ道まで来てしまった。もう会うことは出来ない 気が付いたら叫んでいた
『〇〇くん!今までありがとう!私から最後のお願いです。夜の11時にLINEを見てください!』
〇〇くんの返事はなくそのまま走っていってしまった。
22時50分私は〇〇くんにLINEを送った
今までありがとう!〇〇くんは私に生きる希望を与えてくれました。わたしはそんな〇〇くんが大好きでもっと仲良くなりたかった。でも無理でしたありがとう〇〇くんさようなら。
このメッセージを〇〇くんが見てくれるかは分からない。それでも伝えたかった
24時00分
私はこの世に別れを告げた
このお話は私の記憶に残っている思い出話である
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