トン……
今度は宿直室の扉が鳴った。
タブレットの中の影と同じリズムで。
トン…..トン…
2人は凍りついた。
呼吸音さえ大きく感じるほどの静寂。
💛「……深澤は下がっとけ」
💜「嘘でしょまさか…」
💛「..どうだろうな」
💜「うん。絶対ダメ」
トン……
トン……トン………
トン……トン……
音は次第に早くなる。
そして、扉の下の隙間にーー
白い指が、ゆっくりと入り込んでくる
深澤が声にならない悲鳴をあげた時
俺はいても立ってもいれなくてそばにあった
懐中電灯を掴んで白い指に向け全力で投げつけた。
ガンッ!
指はビクッとなってスッと引っ込み、音が止んだ。
….静かになった?
💛「逃げよう!」
2人は宿直室を飛び出して、校舎を出るまで一度も振り返らずに走った。
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翌朝
翌朝、職員室に連絡が入った。
「美術室の人形が1つ…..何かに蹴らたみたいに倒れていた」
俺と深澤は目を見合わせた。
あの白い指の主は、人形だったのかーー
それとも、”それを動かしていた何か”いたのか。
もう確かめようとはしなかった、出来なかった
𝑒𝑛𝑑
コメント
1件
普通に怖い