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星導は大丈夫、そう自己暗示をかける、かける、かける
するとその成果か、はたまた運命か
星導の目がが心なしか震えている気がした
息を呑む…目覚めることへの期待が高まる
『ん………』
その期待に応えるように星導が消えかかった喉を使って声を発する
「!?!?!?」
🥷[タコ!!!!]
💡[ほしるべ!!!!]
『あ…………?』
「星導………?」
『!?』
🐙side
遠くで俺を呼ぶ声がする
誰の声だろうか……ぼんやりとした意識の中でできる限り考える
わからないや、俺はまた、記憶を失ったのか
とりあえずいかなきゃ、俺の死に場所はここじゃない
耳を澄まして声に導かれるままに進む
すこし、意識がはっきりしてきた
これなら、
『!?!?』
目覚めた瞬間、俺の顔がこれまでにないほどひび割れていることに気づく
後頭部にズキズキと激しい痛みが走る
とりあえず、顔をどうにかしなきゃ
目の前で必死に何かを叫んでいる人達には目もくれず
自分の顔面を修復することに集中する
何も覚えてないけど、自分の、宇宙のことは不要なほどに覚えてる
早く、早く、早く、
焦りながら作業を進める
ようやく口が完全に治ったみたい
これ以上はひび割れの進行が早すぎて修復できない
修復した途端にひび割れてしまう
このひび割れの状態を維持することに目的を変え
一旦目の前にいる知り合いと思われる3人に声をかける
『えーっと…………』
『どちら様でしょうか?』
目の前で俺を気にかけている人たちには悪いが、あいにく俺には記憶がない
『えーっと…………』
『どなたでしょうか……??』
『……?えっと??』
やっぱり、記憶を失う前の俺のすごく大切な人みたいだ
何も言わず、ただ、ただ、苦しそうな表情をしていた
「……あ、すまん……」
「俺は小柳ロウ、お前の友人だった」
🥷[!?]
💡[…!]
心なしか、白髪と黒髪の2人の顔が強張った気がした
『そうなんですね!よろしくお願いします!』
『ロウさん!』
「あぁ、よろしく」
返事が少し遅かった、
(友人と言っていたけど、記憶喪失のやつからいきなり名前よびは不味かったか?)
🥷[僕は叢雲カゲツ!僕も友達!]
💡[俺は伊波ライ!俺も同じく友達〜!]
そんなことを心の中で零している間にあとの二人も自己紹介をしてくれた
ロウさん、カゲツさん、ライさん、よし覚えた
『よろしくお願いします!』
『俺は……なんでしょう……か…』
当たり前のように3人の自己紹介を聞いていたが
俺は自分の自己紹介すらできないらしい
「星導ショウ」
思い出そうと頭の中をぐるぐると彷徨っていた俺に手を貸すかのように
彼はポツリと言葉を口にした
『え?』
「お前の名前、名前すら忘れてるのか?」
『あはは…そうみたいです…』
自分でも自分を思い出せないことを悩んでいたのに、
それに彼が追い打ちをかける、
少しだけ、胸がズキンと痛んだ
『俺、貴方達にとって大事な存在でしたか?』
頭の隅で縮こまっていた疑問をふと口に出す
空気が変わった、
真剣に向き合ってくれている気がした
「大事な友人だし、仕事仲間だったよ」
💡[そりゃ、もちろん]
🥷[まぁな]
短い言葉だったけど、すごく重かった
(あぁ、申し訳ないことをしてしまったな)
よほど前の俺を大切にしてくれていたみたいだ
今の俺じゃ、何を言っても彼らを悲しませるだけだと悟った
続く
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