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#あべさく
もずくぷりん
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愛月☆
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junp_Sn-Fk.
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翌日。
朝。
昇降口で靴を履き替えていると、照はふと思い出した。
(傘)
昨日借りたままだった。
教室へ行く前に返してしまおう。
────────
コンコン。
💜「どうぞ」
保健室へ入ると、窓が開け放たれ、涼しい風が流れていた。
深澤は観葉植物に水をやっているところだった。
💛「先生」
💜「おはよう」
💛「昨日、傘ありがとうございました」
照は折りたたんだ傘を差し出す。
💜「ありがとう」
💛「助かりました」
💜「ちゃんと家まで帰れた?」
💛「はい」
深澤は傘を受け取り、棚へしまう。
それだけで会話は終わる。
照も「じゃあ」と言って教室へ向かった。
たった一分。
それだけだった。
────────
昼休み。
「照、購買行こうぜ」
友人に誘われる。
💛「先行ってて」
「また?」
「最近どっか行くよな」
💛「すぐ戻る」
照は廊下へ出た。
向かった先は、自分でも考えるまでもなかった。
保健室。
コンコン。
💜「どうぞ」
ドアを開けると、今日は誰もいない。
💜「あれ?」
💛「……」
💜「怪我?」
💛「違います」
💜「熱?」
💛「ないです」
💜「じゃあどうした?」
照は答えに詰まる。
どうして来たんだろう。
何か用事があったわけじゃない。
深澤はそんな照を見て、小さく笑った。
💜「用事がないなら、それでもいいよ」
💛「え?」
💜「来ちゃダメなんて言ってないし」
照は少し肩の力が抜けた。
💛「……暇だったので」
💜「そういう日もある」
深澤は椅子を一つ引いた。
💜「座る?」
照は頷き、机を挟んで向かいに座る。
────────
「先生」
💜「ん?」
💛「毎日こんな静かなんですか」
💜「いや」
💜「今日はたまたま」
💜「昼休みは結構にぎやかだよ」
まるで噂話でもするような軽い口調だった。
その時、一年生の男子が勢いよくドアを開けた。
「先生! 絆創膏ください!」
💜「自分で貼れる?」
「貼れます!」
💜「はい、どうぞ」
「ありがとうございます!」
一分も経たずに出ていく。
照はその様子を見て笑った。
💛「忙しいですね」
💜「こういう日もある」
────────
チャイムが鳴る。
💜「もう五時間目だ」
💛「ですね」
照は立ち上がった。
ドアへ向かう途中。
💜「岩本」
💛「はい」
💜「今度はちゃんと昼ご飯食べてから来ること」
照は首を傾げる。
💛「え?」
💜「さっきからお腹鳴ってる」
照は一瞬固まったあと、思わず笑ってしまった。
💛「聞こえてました?」
💜「結構前から」
💛「恥ずかしいな……」
💜「購買、まだ間に合うかもよ」
💛「急いできます」
照は保健室を飛び出した。
廊下を走りながら、自然と笑っている自分に気付く。
用事はなかった。
それでも保健室へ行った。
そして、何も特別なことは起きなかった。
なのに。
その十分間が、今日一番気楽な時間だった。
照はまだ知らない。
保健室へ向かう理由が、「怪我」から少しずつ変わり始めていることを。
コメント
6件
心の怪我ってコト!?!? 確かに怪我の概念が変わってくるかも…

いつの間にか通ってしまう場所 顔が見たい人になっているんですね💛💜
うわー、めっちゃいい……! 用事がないのに保健室行っちゃう照くんの気持ち、めっちゃわかるわ。 「何も特別なことは起きなかった」のに「今日一番気楽な時間」ってのがもう刺さる。 深澤先生の「お腹鳴ってる」の指摘も優しいし、照くんが走りながら笑ってるところでこっちまでニヤけた。 「理由が変わり始めてる」の一文が効く~。次、どうなるんだろ!