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#あべさく
もずくぷりん
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愛月☆
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junp_Sn-Fk.
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七月。
期末テストが終わり、生徒たちは一気に夏休みモードになっていた。
昼休み。
照はいつものように弁当を食べ終えると、教室を出た。
「また保健室?」
友人が笑う。
💛「ちょっとな」
「お前、最近あそこ好きだよな」
💛「静かだから」
それだけ言って廊下を歩き出した。
────────
コンコン。
返事がない。
(いないのか?)
もう一度ノックをすると、中から少し遅れて声がした。
💜「……どうぞ」
ドアを開ける。
深澤は机に肘をつき、こめかみを押さえていた。
💛「先生?」
顔を上げた深澤は、いつも通り笑う。
💜「いらっしゃい」
でも、その笑顔は少しだけ無理をしているように見えた。
💛「具合悪いんですか」
💜「ちょっと頭痛」
💜「薬飲んだから大丈夫」
照は少し黙る。
普段なら「大丈夫」という言葉をそのまま信じていた。
でも今日は違った。
💛「……本当に?」
深澤は少し驚いたように照を見る。
💛「先生、前に言ってましたよね」
💛「“大丈夫って便利な言葉だけど、痛い時まで使わなくていい”って」
保健室が静かになる。
深澤はふっと笑った。
💜「覚えてたんだ」
💛「はい」
少し間を空けてから、深澤は正直に答えた。
💜「今日はちょっとしんどい」
💜「でも午後は健康診断の書類まとめないといけないから」
💛「保健の先生も休めないんですね」
💜「そういう日もある」
照は机の上に積まれた書類を見る。
思っていたより多い。
保健室は生徒を診るだけじゃないんだ。
初めて知った。
────────
「先生」
💛「何か手伝えることあります?」
深澤は首を横に振る。
💜「気持ちだけもらっとく」
💜「生徒に仕事させたら怒られちゃう」
💛「ですよね」
二人で少し笑う。
その時だった。
コンコン。
「失礼します」
一年生の女子が入ってくる。
「先生、お腹痛くて……」
💜「こっちおいで」
さっきまで少し辛そうだった深澤は、すぐに先生の顔へ戻る。
優しく話を聞き、ベッドへ案内する。
照はその様子を静かに見ていた。
(先生ってすごいな)
体調が悪くても、生徒の前ではいつも通り。
誰に対しても同じように接している。
────────
女子生徒が落ち着いた頃。
照は立ち上がった。
💛「俺、戻ります」
💜「うん」
💛「先生も無理しないでください」
深澤は少しだけ目を丸くする。
そして笑った。
💜「ありがとう」
💜「今日はちゃんと早く帰るよ」
💛「約束ですよ」
💜「うん」
照は軽く手を振って保健室を出た。
────────
教室へ戻る途中。
照は窓の外を眺めながら歩く。
今まで保健室は、自分が助けてもらう場所だった。
でも今日は違う。
初めて”先生も疲れるんだ”と知った。
そして。
“先生だから”じゃなく、
“深澤辰哉だから”
心配した自分がいることにも、まだ照は気付いていなかった。
コメント
2件
そゆこと!!!? 「〇〇だから」なのか!! あとひーがめちゃくちゃやさしい!!
みぃだよ🖤 第9話、読んだよ。 照くんが「大丈夫って便利な言葉だけど、痛い時まで使わなくていい」って前の先生の言葉をちゃんと覚えてて、そのまま返したところ、じんときた…。大人ってつい「大丈夫」って言っちゃうけど、それに気づいてくれる人がいるって、すごく救われると思う。 それに、先生の“先生の顔”への切り替え、かっこよかった。自分もしんどいのに、生徒の前ではああやって優しくできるって簡単じゃないよね。照くんが「深澤辰哉だから」心配してるのに、まだ気づいてないっていうラストも、なんかほっこりした。積み重ねがちゃんと感じられたよ🌙 次も楽しみにしてるね。