テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
劇場に入り席に着くとほぼ満席である。「由布ちゃんありがとう。誘ってもらわなければこういう所なんて来ないから嬉しいよ。楽しみだな。」
「そう言ってもらえて嬉しいです。お誘いして良かった〜」
すると前説の出囃子が鳴りいよいよ始まりだ。
1組目、2組目と出てきたが絃さんは時々クスッと笑うくらいで私が思っていたような反応とは感じった。
たしかにそれぞれ芸人さんの笑いも違うし
好き好きがあるからそこは仕方がないがそれにしても彼の反応は’そうでもない’感じがした。
そしてそんな感じでトリの芸人さんが出てきて
終演した。
(つまらなかったかな、こういうのあまり好きじゃなかったのかな…)
私は不安気に「あまり面白くなかったかしら、
なんかごめんなさい…」
私がスベったわけでもないのに一応謝っておいた。
けどもちろん誘ったのは私だし。
「全然そんな事ないよ、楽しかったよ。由布ちゃんと観られたんだからな。」
私と一緒に過ごす事を楽しんでくれたのは嬉しかったが、やはりお笑いの方はイマイチ彼の独特のギャグ線とは合わなかった様だ。
そんなことを考えていると、ちょっとお茶してから帰ろうと彼の提案があったので私が劇場帰りによく行く純喫茶に行くことにした。
もう少し一緒に居られることになる嬉しさで私の好きな’笑い’が伝わらなかったことなどもうどうでもよくなり劇場をあとにした。
コメント
1件
第14話読みました〜。タイトルの「期待はずれ」が由布ちゃんの不安に直結してて切なかった( ; ; )絃さんはお笑いはそこまでハマらなかったけど「由布ちゃんと観られたから」って言ってくれるのが優しすぎる…。純喫茶に誘うところ、もっと一緒にいたい気持ちが伝わってきてほっこりしたよ。