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檻のなかのアイドル

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檻のなかのアイドル

4 - episode4ー番になった朝ー

♥

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2025年06月24日

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目を覚ましたとき、世界が変わっていた。窓から差し込む光がやけにやわらかくて、肌にまとわりつく毛布がぬるいくらいにあたたかい。

それ以上に――


🎼☔️(……なつくんの匂い、すご……)


すぐ隣に寝ているなつくんの身体から放たれる、濃密なαの匂い。

噛まれた首筋が、じんじんと痛んで、そこが“番の証”なんだと嫌でもわかる。


🎼🍍「……起きた?」


ぼそ、と。耳元で声がした。

こさめがビクリと反応すると、なつくんが笑う。

完全に寝起きのはずなのに、どこか余裕があって……まるで捕らえた獲物を見下ろす猛獣だった。


🎼🍍「よく眠れた? 昨日、壊れるくらい啼いてたけど」


🎼🍍「っ……なつくんの、せいでしょ……」


🎼🍍「俺のせいじゃないよ。

番になっただけ。――お前が、俺のものになったってだけ」


🎼☔️「…………」


こさめはうつ伏せのまま、布団に顔を埋めた。

身体がずしりと重い。昨夜の記憶が、熱を含んで何度も押し寄せてくる。


――何度も何度も、なつくんに名前を呼ばれて。

――首筋を噛まれて、全部奪われて。


🎼☔️(……ほんとに、なっちゃったんだ。こさめ、番に……)


🎼🍍「こさめ、こっち向いて」


布団を少し引かれて、顔だけを横に向けさせられる。

その視線の先には、小さな――黒いレザーの首輪があった。


🎼☔️「……なに、これ……」


🎼🍍「番の印だよ。 今日から、お前は表じゃ“アイドル”、裏じゃ“俺の番”。 誰にも手出しされないように、わかりやすくしとかないとね」


🎼☔️「……冗談でしょ……」


🎼🍍「冗談で噛んだと思ってんの?」


なつくんはやわらかく笑ったまま、こさめのうなじに指を這わせた。

反射的にびくっと震えると、少しだけ嬉しそうな顔をされたのが、癪にさわる。


🎼☔️「……そんなの、撮影とか……外に出られなくなっちゃうじゃん……っ」


🎼🍍「安心して。これは撮影の時は外す用。

でもそれ以外のときは、ちゃんと着けといてね」


🎼☔️「……ほんとに、“飼い主”気取り……」


🎼🍍「気取りじゃないよ、本物だろ?」


こさめの手首をつかんで、唇をそっと重ねられる。

優しいキスだった。でも、支配の香りが強すぎて――胸が苦しくなった。



その日からこさめは、

“なつの番”であることを隠したまま、アイドルとしての活動に戻ることになる。


メンバーやスタッフに隠れて、

こっそりと抑制香をまぶして、

首輪の代わりにチョーカーを巻いて、

時には撮影中にも――身体の奥で、なつくんの名残が疼く。


それでもこさめは、アイドルであろうとした。


けれど。


🎼☔️(……いつか、この“番の匂い”が……バレちゃうんじゃないかな)


それが、何よりもこわかった。


そんな不安を抱えたまま、

ある日、撮影現場で――“事件”は起こる

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コメント

1

ユーザー

隙あればきすをする🎼🍍 ❤️くんw 事件?!何が起こるんだ…

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