初投稿です😖🙌
・桃青
・nmmn
・嘔吐表現あり
・付き合ってます
青side
朝を告げるアラームがなり、目を覚ます。
それと同時に起こる酷い目眩に頭を抑えた。
鈍器で殴られたような衝撃をずっと繰り返しているかのような頭の痛みと、鳩尾から来る気持ち悪さに顔が歪んでいくのがわかる。
先日から仕事の関係で睡眠時間を削ったのが悪かったのか、単に体調が優れないだけなのか。
多分というか絶対確実に前者な気がするもぐるぐるとした頭では考えることさえままならなくなってくる。
今日はないこハウスで会議の日。
夏のツアーが決まって、衣装やらセットリストやらを大まかに決めようっていう大事な日なのに…。
パジャマのボタンを外し、どさっとベッドに倒れ込む。
遅刻なんてできないが、かといってないこの家で具合が悪くなっても迷惑がかかってしまう。
どうすればええねん……と頭を悩ませたとき、急に胃がひっくり返るぐらいの気持ち悪さが襲ってきた。
咄嗟に起き上がり口を抑えるも、動いたら全て出てしまいそうな現状。
ぐらぐらと意識が朦朧としてくる中、近くにあったスマホに手を伸ばした。
やっとの思いで掴み取ったスマホで誰かに助けを求めようと適当に連絡先の画面を開く。
どうせメンバーか両親しか居ないメールのホーム画面。
ぼやけた視界の中、ピンクの髪の毛をした男のアイコンが見え、咄嗟にそこをタップする。
文字なんて打ててるのか知らないが、必死の思いでメッセージを打った。
桃side
俺の彼女がおかしい……。
いつもは30分前に必ずいるまろが今は居ない。
きょうは会社休みだって言ってたし、用事もないって言ってたから会議を今日にしたのだ。
基本いれいすのこういう大事な会議も、打ち合わせも練習もすべでまろを中心に日程を決める。
だから今日にしたのに…
ゆ「まろ来おへんな」
な「んー、…今日は予定ないって言ってたんだけどなぁ……」
な「寝坊なわけないし……まさか死んでないよね」
ゆ「んなわけないやろ笑」
ソファに腰をかけながらまろをどうしようか考えた。
つい1週間前の歌ってみたの納期がどうやらの会話から進んでいないトーク画面を開く。
果たして心配の言葉を送るのが正解なのか急かすのが正解なのか…
まろの現状が分からない今、何もすることができない。
電話かけちゃうか?いやでもな……
なんて頭を抱えた時
ブルっとバイブ音がなった。
液晶画面を見るとちょうどまろからメッセージが来ていた。
な「なんだまろ生き、てるじゃ…ん?」
な「は、?」
り「ないくん?どうしたの」
な「ま、まろが…、」
し「え?」
正確にはなんて書かれているのか分からず、まるで子供が打ったみたいなおぼつかない文章だけれど。
それほどの何かがまろにおきたということだろう。
な「まろんとこ行ってくる、!ごめんちょっとまってて!」
ゆ「は、ぇちょ、ないこ!」
アニキの叫び声を背に家を出た。
青side
どんどん息が荒くなっていく。
布団で吐きたかないし、でもトイレまで行ける余裕もない。
脂汗がボタボタとこぼれ落ちてシーツを濡らしていった。
もうダメかもしれないと思った時、ガチャン!と乱暴に玄関を開ける音が聞こえた。
そのままドタドタと2階を駆け上がって行く。
バタン!と大きな音をたてて寝室の扉が開くも、首をそちらに向けることができない。
でも、誰が来たのか一瞬で分かる。
な「まろ、!?大丈夫……?」
い「はっ”ぅ……ぁ”ッ」
い「だめ、”ッ……やから”…、」
気を使うようにゆっくりベッドの方まで来るないこ。
そのまま床に腰を下ろして伺うように顔を見られる。
な「顔色わっる……。クマも酷いな…、最近寝てないでしょ、?」
い「ぅ”……だって”ッ…、」
な「わかったわかった、」
な「んで、病院…行った方がいいか」
な「まって救急車……」
トントン拍子でことが進むのに頭がガンガン鳴って痛くて苦しくて、理解することが出来ない。
その間にもないこはどこかに電話をしようとしている。
ま「やだっ…”いやゃ……”っ」
きゅっとないこの服の裾を掴む。
ないこに居なくなられるのも病院に連れていかれるのも、全部いやだ。
な「へぁ、いやだって言われても……」
な「でも苦しいのまろだよ?いいの、?」
ま「ん”ぅ………ッあ”!?ぅ”っ!」
ないこの問いかけに答えようとしたらついに限界が来た。
口を抑えるのが間に合わず、布団の上にびちゃびちゃっと音を立てて吐瀉物がこぼれ落ちていく。
な「ぁ、”!?まってゴミ箱、」
スマホをそこら辺に投げ捨ててゴミ箱を俺の口元にあててくれる。
そのまま歯止めがきかずに吐き出した。
ま「ん”ッ…ぁ”、はっ”……」
ま「ッ”ぉえ”……ふぅ’…ッ」
な「だいじょうぶ、だいじょうぶだよ、」
な「全部吐いちゃえ」
ま「なぃ”っ……こ”…ぅ”え…、」
止まることを知らずに嘔吐物が口から溢れ出ていく。
もう何も出ないのに胃液だけが込み上げてくる感覚がどうしようもないほどに気持ち悪い。
その間も優しく背中を撫でてくれるないこ。
醜い所を見せてしまった罪悪感で押しつぶされそうになる。
ま「っあ”、…ぅ”ん”……はっ”」
な「やっぱり病院行こ?」
な「心配だから……」
すると何処かに連絡を入れている様子。
きっとメンバーだろう。
な「口ゆすいだら連れてくから、」
な「抱っこするね、揺れるよ」
ぎゅっと優しく抱きしめられ、身体を持ち上げられた。
ふわっと浮いた感覚に案外力持ちなんだと実感する。
ま「重、くてごめっ…」
な「まろは重くないよ~なんなら他のメンバーの方が重いぐらい笑」
な「もっと食べて元気になろ!」
ニコッといつもの爽やかな笑顔でそう言われた。
不覚にも頬が赤くなる。
な「俺が絶対まろのこと死なせないもん笑」
そんな恋人の甘い言葉に絆されたのは内緒だ。
結果的に言うと、病院の先生からは入院してくださいと言われ、ついでにもっと体調管理をしっかりしろと怒られてしまった。
挙句の果てにはアニキにまで説教される始末…。
ゆ「これからは俺と一緒に生活しよか」
ま「遠慮するわ……」
な「まろは俺と暮らすんだよ?」
り「ないくん嫉妬してる笑」
いつものわちゃわちゃした空気に安心を覚える。
病院だからもう少し静かにして欲しいのが本音だけれど……。
なんだかんだで心配してくれるメンバーに笑みがこぼれた事は黙っておこう。
コメント
11件
栄養補給ありがとうございます😭🙏
初見です。 このイラストむる様のですよね?えーっとご本人様からの許可がないと無断転載になってしまいますよ。
ぁぁぁっ…是非、この青様の所を水裙にして頂けないでしょーか…?