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「実は逃げてるんだ」


『へぇ〜、そっか。って、はぁ?逃げてる?そりゃまたどうして』


後頭部に手を当てて軽いノリでとんでも発言をするものだから、軽く受け流す所だった。


「新しいドールが生まれるってことは新しい国が生まれるってことなんだ。しかも此奴は俺と同じ目と髪の色をしてるんだ。て事はこの国が新しい国になるって事なんだ。それを許さない腹黒い奴らが此奴の命を狙ってるんだ。だから俺は此奴を抱えて逃げてたんだ」


一息で盟典は逃げて来た理由を話した。


『へぇ〜。で?此奴の名前は?ドールって事は生まれた時に名前持ってんだろ?』


俺を見て嬉しそうに笑っている赤子に微笑み返しながら盟典に赤子の名前を聞く。


「此奴の名前は、典華。俺の最初で最後の妹だ」


愛おしそうに盟典は典華の事を見つめながらそう語る。


『盟典、お前、行く当てはあんのか?』


典華に手遊びして見せながら盟典に俺は話し掛ける。


「それは……」


盟典はそこまで言いかけて口籠る。


『無いなら此処に住めば良いさ。変な奴が来たら俺がぶっ倒してやるから。なんたって俺は生前兵士だったからな』


不敵な笑顔を盟典に見せながら俺はそう宣言する。


「ありがとう、彰!」


満面の笑みを見せながら盟典は俺に感謝を述べた。


それが、俺と盟典、典華の出会いだ。


そうして俺達三人の生活が始まった。

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