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じめじめとした6月真っ最中
「よく雨が降るな……」
教室ー
6月の朝
登校するだけで汗をかき、嫌なほどじめじめしている
今この教室には24人と、数少ない人たちがいる。1年2クラス。市内で1番人気の少ない学校だ。
今日はいつもよりみんな騒がしい。
気になって辺りを見回してしまうのは誰しもだろう。
すると、俺の席からはだいぶ遠いが、いつもあるはずのない机と椅子がぽつんと置いてある。
みんなは転校生かもしれないと盛り上がっている。
また別のやつらは、どんな人なのだろうかと話し合っているんだ。
俺はこんな田舎なのだから、期待するほどの人が来るわけない。そう信じ込んでいた。
だが、そんなことはなかった。
いにん先生: 「はーい、みんな席に着いて~♪というか、もうとっくに座ってるね」
陽気な先生〝いにん〟先生がみんなを笑わせてくれる。俺にとっては素敵な先生だと思う。
いにん:「はい。まぁ新しい机がそこにあって、みんな勘付いてると思うけど……」
「今日は転校生がこの教室に来ているよ~」
わぁっとこの教室が一斉に盛り上がった。
どんな人なんだろうと俺も気がない訳では無い。ほんとに少しだけ気になる。
ふと、視線を落としたら、自分のシャーペンが目に入った実は最近ペン回しを少し練習しているんだ。
いにん先生の話が少し長引きそうだから、ペン回しでもして時間を潰そうとシャーペンを手に取る。
いざ、回してみる
あ……
半回転したシャーペンが親指に引っかかって教卓の方へ転がっていった。
幸い、今教室が盛り上がっている最中だからみんなからの注目を浴びずにすんだ。
自由時間に取りに行けばいいか……その時だった。
ガラガラ、と教室の扉が静かに開き、みんなもそれに反応して静まり返る。
そして注目が一点に集まる中、転校生がふと見えた。
なんて綺麗な人なんだろうか。
転校生の彼はゆっくりと教室に入って、簡単な自己紹介を済ませる。
有り得ることか、と思うが
空が一斉に晴れ出した。
陽の光できらっと光るさらさらの銀髪。
長く、少しくるっと丸みを帯びたまつげ。
さらに特徴的な青と紫のオッドアイ。
天から降りてきた天使ではないかと疑うくらい綺麗な人だった。
って、思わず見とれてた……
別に一目惚れとかそういう奴でもないし((
いにん:「はい、転校生の〝とーます〟くんが来た。ということで~!!席替えしちゃいま~す!!!」
また一段と教室が盛り上がった
女子はとーますって人と隣になりたいだの、お話してみたいだの。願望をそれぞれ口にしている。
男子はどうかというと、友達として話したいみたいな、そんな気持ちではあった。
まぁ席替えしてとーますさんの近くになることは 〝ほぼ〟 ないと思うし……
気にする事はないかな……
てか、早くシャーペン取りに行かなきゃ、
いにん:「みんな~ここから1つ紙を取って~!くじ引きだよ~!」
いつ準備したんだよ……と、心の中でつっこむ。
あ、俺端っこだから1番最後じゃん……、
でも、残り物には福があるって言うしね、
ぁ”~前のアリーナ席だけは勘弁。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いにん:「3番の人はここね~」
いにん先生が一つ一つ番号をいって言って、そこにみんな座る。いたって普通の席替えだな。
ちなみに俺は21番だ。
いにん:「12番~!ここだよ~!!」
とーます:「あ、は~い!」
とーますさんは12番だったんだ。
いにん:「あれ、12をひっくり返したら21番だ!21番~!!!」
「ぇ……」
なにその過程……なんで数字ひっくり返すの……
あぁ、でもとーますさんの横はもう女子が座っている。
いにん:「ええっと、とーますくんの後ろね!」
「……」
マジかよ……25分の1(?) な確率だぞ(?)!(テキトー)
隣じゃないだけましか。
とーますさんの隣、女子だからべたべたして俺に話しかける猶予を無くして欲しい✋
とかなんとか、後ろめたいことを考えながら指定された席に移動する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
う~ん…やっぱ綺麗だな….(後ろから見て)
目がとーますさんを追ってしまう。
それと……
それと……?
なんだっけ、……何か忘れているような、………?
「ねぇ、君」
「!」
とーますさんが話しかけてきた_.
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