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ぬえなん
105
波野🐏
39
りょん.
3,390
結局、涼ちゃんはそのままずっと眠り続けた。
外が暗くなっても、
玄関の鍵が開く音がしても、起きない。
「ただいまぁー!」
若井の声が、家に響く。
靴を脱ぎながらリビングを見ると、
ソファーに毛布をかけられたままの涼ちゃんが目に入った。
「……あ」
声を落として、そっと近づく。
しゃがみ込んで、顔を覗く。
規則正しい寝息。
若井は小さく息を吐いて、苦笑いする。
「……ごめんよ」
誰に向けたでもない声。
頭を軽く下げてから立ち上がり、
キッチンへ向かう。
「起こさない方がいいよな」
そう独り言を言いながら、エプロンをつけて夕飯の準備を始める。
しばらくして。
階段を下りる足音。
元貴がリビングに顔を出す。
「おかえり」
若井はフライパンを火にかけながら答える。
「おう」
元貴はソファーの方をちらっと見て、声を落とす。
「……まだ寝てるんだ」
若井が頷く。
「いつから寝てるの?」
その問いに、元貴は少し考えてから笑う。
「3時とか、笑」
「疲れてそうだったから、起こさなかった」
若井は一瞬だけ手を止めて、涼ちゃんの方を見る。
「……そりゃそうだわ」
再び調理を続けながら言う。
「全部一人でやってたんだろ」
元貴は小さく頷く。
「多分」
二人とも、それ以上は何も言わなかった。
キッチンから聞こえる調理の音と、
ソファーで眠る涼ちゃんの寝息。
その二つが重なって、
家の中は穏やかな夜の空気に包まれていた。
おいおい読むだけでそのボタンはあまり押さないんだね🤨まあいいやいいや( ᐛ )
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