テラーノベル
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岩本side
ふっかが、なんとも言えない複雑な表情で電話をしていた。
俺は、内容を知ってしまった__
流「ねぇ、ふっか、今日、一緒に寝よ、?」
深「え、?あぁ、…まぁ、いいですよ、?」
ふっかにしては珍しい返事。
いつもなら即答なのに。
電話の内容を考えると想像がつく。
今日の夜、抜け出すから。
ふっかは本当に優しい。
いつまでも、俺らのことを思ってる。
深澤side
夜、お姫様を置いて出る。
何かを察したように、一緒に寝てくれた。
結んだ手はほどかない。
心を痛めながら、手を振り解く。
流「辰哉……」
一度ドアを開けようとして手を止める。
ねぇ、罪だよ。
めめが好きなんでしょ?
俺はみんなを、流奈を守るからさ。
視界がぼやける。
目が痒くて擦ると、水が付いていた。
舐めると、しょっぱかった。
深「っ、」
だめだ、制限時間まであと30分。
流奈の唇にキスを落とす。
もう、だめだ。
止まらなくなる。
そう思い、部屋を後にした。
流奈side
ふっと目が覚める。
時計を確認すると、11時38分。
ふっかがいなくなっていた。
ご飯でも作っているのか、ゲームでもしてるのか。
クスッと笑いながら、驚かせようと立ち上がる。
後ろ姿を見つける。
流「ふっか〜、?」
振り向いたのはひーくんだった。
岩「っ、」
流「何で泣いてるの、。」
岩「ふっかが、……」
流「は、?私が、めめを…?」
とんでもない勘違いだ、
流「どこに、?」
岩「C子さんの家に、」
流「んねぇ、連れてって、」
岩「…いいですよ、」
意外に近かったらしく、11時49分に着いた。
流「どこ、?」
岩「それが、わかんなくて…」
流「っ、」
もしかしたらC子がそれを見計らって、違うところに集合したかも。
そう思うと、汗が噴き出てきた。
ねぇ、好きだよ。
かっこいとこも、面白いとこも、優しいとこも。
だけど、今それが二人の運命をこじらせてるみたいだね。
私は中学校のときからずっと、ずっと…
岩「ふっか、!」
流「っ、!?」
振り向いた先にいたのは、まるで王子様のように輝いたふっかだった。
突然現れたヒーローみたいだった。
流「ふっか、!」
私はふっかを抱きしめた。
深「流奈、離して。」
帰ってきたのは、冷たい返事だった。
流「なんでよ、、」
深「俺は、まもらなきゃいけないの。流奈を。」
流「勝手に決めないでよ、私やだよ、」
流「大事な人失うのやだよ、私のせいで、!」
「……」
深「俺だって、離れたく、ないよ……泣」
そう言って、膝から崩れ落ちた。
12時を知らせるベルが、なっていた__
深「ごめん、勘違いしてた、笑」
流「そうだよ、わたしは中学からずっと…」
深「ずっと?笑」
流「ずっと、好きだったもん、!」
深「ふはっ、俺のほうが早かったよ。一目惚れです〜、笑」
流「うわっ、ずる…笑」
深「……付き合ってくれんの?」
流「…まぁ、いいけど?」
2人「……ふはっ、・ふふっ、笑」
コメント
16件
11話読んでくれた〜? 今回続きだったから、わかんないかも… まじで誰にしようか迷った、笑
良かったぁぁぁ!!!やっと琉菜ちゃんとふっかさんが無事に付き合えたぁぁぁ(大泣)てかほんとに書くの上手すぎ...、