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「 」=声に出している
( )=心の声
「先輩!好きです!私と付き合ってください!」
「悪ぃ。俺、今彼女要らねぇや!ごめんね!」
「え、そんな。。。」
「んじゃまた明日な!」
「せんぱーい!!!」
何あれ。最低じゃん。
まぁ勝手に人の告白見て文句言ってる俺も対して変わんねぇーか。
俺の名前は本条 里月(ほんじょう りつき)
高校1年。好きな食べ物はメロンパン。得意科目は数学。嫌いな科目は体育。好きな人はいない。
さっき告白されていたのは、2個上の先輩。
宇久 海(うくつ かい)。陽キャでいつも女の子といて告白してきた相手の気持ちなんて1ミリも考えていない、俺とは真反対な性格な奴と考察している。
「俺もそろそろ帰ろ。」
(明日から3日間のテスト。午前中で終わるけど帰っても暇だ。図書館にでも寄って勉強して帰ろ。。。ってあれ?)
「嘘だろ。ノート忘れた。。。」
(あれ無ぇーと勉強出来ねぇ。。取りに戻るか。)
里月は下校時間の迫る学校にもどった。
|ガラガラ
そこには帰ったはずの海の姿があった。
「って。俺教室間違えました。すみません。」
「いーやぁ。あってるよ。」
「え?ならなんで宇久先輩が居るんですか。」
「あー弟の忘れもん取りに来たんだよ。」
「なんでわざわざ宇久先輩が?」
「先に弟、家に着いちゃったみたいでさ。俺まだ友達と街に居たから取りに来た。弟と仲良くしてやってな!」
「なるほど。あ、はい。では俺、用済んだでさようなら。」
「ちょっと!せっかくだし一緒に帰ろうよ!」
「まぁ別に。一緒に帰るぐらい良いですけど」
「やったね!暇つぶしになるわ!」
学校を出た俺らは他愛でもない会話をしながら駅まで歩いた。
「そーいえば宇久先輩、今日告白されてましたね。」
「見てたの?!」
「いや、勝手に目に入っただけです。中庭のど真ん中でしたし。目立ってましたよ。」
「ありゃーそんなに?けど振っちゃった!今は彼女とか彼氏要らないんだよねー」
「彼女とか彼氏って。先輩、男ですよ?彼氏なんか出来るわけないじゃないですか。」
「あれ!里ちゃん知らないの?最近は男女関係ない!っていう世の中になってきてるんだよ!」
「知りませんよ。そもそも彼氏どころか彼女すら出来たことありませんから。てか、里ちゃんって呼ばないでください。どこで俺の名前知ったんですか。」
「好きな子、居ないなら俺と付き合ってよ。」
「え、、、無理です。」
「即答っ!まぁーそーだよねーなら!友達からで!」
ゴゾコゾ
「何してるんですか。」
「ん?連絡先交換しといた!んじゃよろしくね!里ちゃん!」
「ちょ!人のスマホを勝手に!!!」
-帰宅後-
(なんで忘れ物しただけであんな目にあうんだよ。男に告白って。何考えてんだ。あの人)
「好きな子、居ないなら俺と付き合ってよ。」
(なんで俺、思い出してんだよ!初めての告白が宇久先輩【男】だからって冗談に決まってんだろ!)
-翌朝-
「寝れなかった。勉強もあったけど。。」
「里ちゃん!おはようーー!」
「おはようございます。では。」
「冷たいなー今日の放課後、空いてる?」
「空いてません。勉強します。」
「俺も一緒にする!」
「嫌です。学年違うし。先輩、今年受験でしょ。では。」
「本当。きっぱりだな。。。また即答だし。」
-宇久の思い-
(今年の1年は出来がいい。お前たちも見習え。先生のその言葉に興味本位で1年のクラスに行った。確かに頭の出来は良さそうだけど顔は3年の俺らの方が、、、ん?けどあいつは中々。帰って弟に聞いてみるか。)
「おい。お前の隣の席の奴。何て名前?」
「知らね。んな気になるなら机に名前書いてあるし見てくれば?ついでに俺の忘れ物もよろしく。兄貴。」
「お前さーもうちょっと兄貴敬えよ。え、てか今から!」
「ほら!早くしないと下校時間なるよ。」
「お、おう!行ってくる!」
(いや。なんで本当に来ちまってんだよ。1年の教室に3年がいるとかおかしいだろ。そーいえば。あいつの名前。本条、、さと?りつき?里月か!)
(あの時、長めの前髪から覗いた目に俺は一目惚れをした。何にも支配されていないような嘘のない目に。)
|ガラガラ
(え、、、このタイミングで?ご本人登場。まじかよ。まぁ話してみたかったし。一緒にでも帰るか。)
(結構話しやすいな。こいつ。やべぇ独り占めしたくなる。)
「好きな奴、居ないなら俺と付き合ってよ。」
(言ってしまった。。。)
「え、、、無理です。」
(即答かよ。)
「即答っ!まぁーそーだよねーなら!友達からで!」
(無理やり連絡先も交換してしまった。)
(そーいやあいつ今日の告白見てたって言ってたよな。あんなの見られた後に告白しても無理か。明日また話しかけよ。)
-テスト1日目終了-
「やっとテスト終わった。ヤマが当たってよかった。この調子だとあと2日もいけるかも。早く図書館行って勉強しよ。」
(あ、また宇久先輩、別の女子に告られてるどーせまた振るんだし最初から断れば良いのに。ってめちゃくちゃ仲良さそう。昨日俺にあんなこと言っといて。結局別の女、選ぶんじゃん。やっぱり最低だ。)
「あ、やべっ宇久先輩と目が合ってしまった。」
(何隠れてんの俺。早く図書館行きたいのにあんなのに気とられてアホか。俺は!)
-図書館に到着-
(けどやっぱり先輩ってモテるんだなー男としては若干羨ましい。)
「今俺のこと考えてた?」
「え!!!なんで居るんですか!さっきの相手は!置いてきたんですか!また振ったんですか!」
「落ち着いて落ち着いて!」
「落ち着いてます。なんで振っちゃったんですか?」
「いや、付き合うことになったけど。」
「え、、けど。先輩今は居らないって。昨日俺に告白してきたのに。やっぱり冗談でそーいうこと言う宇久先輩、最低です。」
「嘘だよ!里ちゃんの気持ち知りたくて!嘘ついた!少しは意識してくれてた?昨日の告白!」
「えっ(赤面) いや。別にそんなことは。」
「俺は本気だから。時間かけてでも返事欲しいな。今は俺の片思いでいいからさ!」
「多分。答えを出す日は来ないと思います。では失礼します。」
「ちょっと!里ちゃん!勉強はーー?」
つづく…
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
2人のお話はまだまだ続く予定です!
また見に来てくださると嬉しいです!
では!またあなたとお会い出来る時を楽しみ待っています!
UU
この物語はフィクションです。