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 クドア・セプテンプンクタータを倒したちんすこう一味は、再び惑星オラトリオを目指していた。
「マカロン!」


「はいはい、それでは真っ直ぐオラトリオに向かいましょうね」


「クラシックなのは分かったが、文化的にはどんな感じなんだ? カクタスはごった煮状態だったけど」


「それはですね……」


 サーターアンダギーが説明する。惑星オラトリオは全体の三分の二ほどにヨーロッパ風の建物が並ぶ市街地が広がっていて、残りの部分には昔の遺跡が点在しているのだ。その遺跡の中には希少な素材や、過去の特殊な宇宙船の設計図が眠っており、手に入れると強化改造のパターンが増えるという。


「なんだってえええ!? そっちを先に言えよ! 行くぞちんすこう!!」


 目を輝かせて俄然やる気を出す愛玉子。ちんすこうも宇宙船の更なる強化と聞いて乗り気だ。すぐにスピードアップする二人を、サーターアンダギーが生暖かい目で見ながら追いかける。


◇◆◇


「そろそろオラトリオにつくわね」


 一方、道明寺達はちんすこうがクドア・セプテンプンクタータと戦っている間に追い抜いていた。間もなく惑星オラトリオに突入する。


「遺跡のお宝は一度誰かが取得するとリポップ(再出現)するまで二十四時間かかるからな。あのちびっ子達に先を越されないようにしないと」


 そんな会話をしながら突入を開始する二人を、少々離れた位置から捕捉してデータを収集する一隻の宇宙船があった。


「ふっふっふ、わちきにやられる最初の犠牲者が決まったのだ☆」


 禍々しいシルエットを持つ宇宙船が惑星オラトリオに向けて速度を上げるのだった。


◇◆◇


「もうすぐ惑星オラトリオがある宙域に入りますわ」


「いくぞぁーーっ!」


「ぬぅりゃあああ!!」


 サーターアンダギーの言葉に、ちんすこうと愛玉子が奇声を上げる。


「もうちょっと落ち着きましょうね」


 苦笑しながら、周囲を点検するサーターアンダギー。


「……あら?」


 微かな違和感が彼女を襲う。宙域に漂う『何か』の残滓がレーダーに映った。この手の影が映る事はよくあって、通常は小惑星や隕石が移動した後にその成分が一部取り残されてスペースデブリとなったものだ。それもすぐにどこかの星に吸い寄せられて燃え尽きるので問題にはならない。


 なのに、今回はなぜか気になる。


「嫌な予感がしますわね……何事も無ければいいのですが」


 サーターアンダギーの心配をよそに、テンションマックスの二人はわき目も振らず惑星オラトリオに突入していくのだった。


「マカロンも食べるよ!」


 それは忘れていないちんすこうである。サーターアンダギーはクスリと笑って、頭に浮かんだ不安を振り払った。


(大丈夫。ゲームのシステムが生きている以上、本当に危険な事なんて起こるはずが無いのですわ)

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