テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
服の下を見られるということは下着を見られるということなので、少しでも可愛く見られたいと思うレーナは休日に着いてきたがるノアを押し切って、朝一番で服飾店へと一人で向かった。
「いらっしゃいませ! あら、レーナじゃない! もしかして、噂の恋人のために可愛い服でも買いにきたのかしら?」
にやにやしながらそう言う少女リリスもまたレーナの親友だった。カウンターに肘をついてこちらを楽しそうに見つめてくるのがなんだか気恥ずかしい。もちろん新しい服も欲しいが、今は服よりも下着の方が重要なのだ。
「合ってるけど少し違うの! 新しい可愛い下着が欲しいのよ!」
レーナのとんでもない発言に、リリスは思いきり咽せた。
「ごほっごほっ! ……ちょっとレーナ、あなた達そこまで進んでるの!? 早くない!?」
レーナは男女交際というものをしたことがないので、平均となるものがいまいちよく分からないのだ。
だから、ありのままを語った。
「え? 出会ったその日にキスしたけど……」
それを聞いたリリスは顔を赤面させて「やっぱり色々と早いわよ!」と、きょとんとしているレーナにツッコんだ。
「……まあ、いいわ。私に任せてちょうだい! レーナに似合う下着を見繕ってあげるわ!」
「ありがとう! お願いね、リリス!」
レーナは標準より胸が大きいのだが、着痩せをするタイプであまり目立たないのが本人的にはそれでよかったと思っている。
それはノアも同じことを思っていたようで、「レーナは着痩せするのね、他の男にこんな魅力的な身体を知られなくて済んでよかったわ」と言われたことがある。
胸の大きい子はどうしても女性の象徴としてそういう風に見られてしまうし、レーナもまたそのような対象になるのが嫌だったので、ノアにだけ気を許しているレーナからすれば自身の着痩せに満足していた。
「レーナは可愛いから、敢えて大人っぽい黒とか挑戦するのはどう?」
リリスが持ってきたのは、ブラジャーとショーツがセットになっているもので、レーナもセットのものを着用しているが、リリスが持ってきたのは黒色のレース模様が可愛くもセクシーな下着だった。
どうして色が黒なのかというと、噂で回っている人間時のノアの黒髪黒眼という容姿から、彼色に染まりたいというアピールを込めているのだと、リリスは熱く語る。
「ちょっとセクシーすぎない?」
ぴらりと指先でつまんでブラジャーを見るレーナは、うっすらと頬が赤く染まっていた。
幼い頃から一緒にいるリリスは、レーナの女らしい部分を見るのは初めてなので、これは本気の恋なんだなと内心一人思った。
「噂のノアさんと色がお揃いだからいいんじゃない! レーナは可愛いんだから、もっと女らしさをアピールしてもいいのに」
リリスの言う通り、女らしさをアピールという点は、今回の買い物において非常に重要なことであるのは理解している。ノアに少しでも可愛く見られたいがために、わざわざ彼を置いて店までやってきたのだから。
だが、本当のノアは黒髪黒眼じゃない。淫魔の象徴である、金髪赤眼なのだ。
今日は貯めたお金を奮発して色々買うと決めてあるレーナは、とりあえずリリスイチオシの黒の下着を買うことにした。
「ねえ、黒以外にも欲しいんだけど、いいかな?」
「もちろんよ! 何色がいいの?」
「……金色と、濃い赤が欲しいの」
普段のレーナは可愛らしいピンクや水色といった、淡い色合いの下着を買っていたので下着事情はリリスには筒抜けであることから、今回はいわゆる勝負下着を買いに来たのだと理解したリリスは目の色が変わった。
「本気なのね、レーナ」
「うう、それを言わないで、恥ずかしいよ」
「なにが恥ずかしいのよ! 下着も立派なファッションよ、私がとっておきのものを用意してあげるから、レーナは黙って試着なさいな」
あれでもない、これでもないと唸るリリスを見て、レーナも自分で何か見繕った方がいいのかも、とずらりと並んだ下着達を見て思った。
ノアが好きそうなものでもいいが、レーナだって自分の好みのものを着けたい。何がいいかなと手に取って見ていると、一点のセットが目に入った。
それは、花柄の刺繍があしらわれたワインレッドの下着だった。ノアの赤眼は濃い色をしているし、この下着は彼の瞳の色によく似ていた。
レーナはリリスに試着する旨を伝えると、試着室に入ってするすると着替えた。
ホックを後ろで留めて、胸をぎゅむっと鷲掴みして中央に寄せると綺麗な谷間が鏡に映っており、花柄の刺繍がアクセントになったこの下着は普段の少女らしいレーナを大人の女性に魅せた。
ほんのりとお化粧を施した顔はまだ少女らしさが残っているが、身体は成長した立派な女性へと変化を遂げていることに驚いたレーナは、ノアの言う「可愛い」という言葉は本当なのかもしれないと思うようになった。
それほどまでに、レーナは自己肯定感が低かったのだ。
なんだか気恥ずかしくなったレーナは、リリスが用意してくれた黒のセクシーな下着も一応試着した。こちらもサイズは問題ないのでカゴの中にニセットしまい、元の服に着替えて試着室を出た。
「レーナ、サイズはどうだった?」
「さすがリリス、バッチリだよ」
「よかった! ……赤はそれにしたのね、すごく大人っぽくていいと思うわ」
「ありがとう。金色の下着はいいのあった?」
「これなんてどうかしら」
レーナが試着している間にリリスが見繕ってくれたのは、胸パッドが付いたキャミソールタイプの下着だった。透け感のある薄い生地はレーナの白い肌が透けて見えることだろう。
「可愛い、これも試着していい?」
「もちろん! サイズが合わなかったら遠慮なく言ってね」
「うん!」
再び試着室にこもり金色のキャミソールを着たレーナは、寄せられた胸元から下に連なる生地から透けて見える腹部にドキドキした。
サイズも問題なかったので、三点セットをカゴに収めて会計をした。
「実はね、この前ローラも新しい下着を買いに来たのよ。オリオンと婚約したからでしょうねえ」
客のことをそんなにペラペラしゃべっていいのかとレーナは思ったが、ローラは二人にとって大切な親友である。ローラも話がレーナにいくだろうと思っているのか、敢えてリリスに口止めをしなかったので、リリスはこうして話してくれたのだそうだ。
「ローラとオリオン、昔から仲がよかったしお似合いだもんね」
オリオンとはローラのいとこであり、二人は小さい頃から仲がよくて、将来結婚するのだと言っていたことを思い出す。
「二人ともいいなあ。私も恋人が欲しい!」
購入した下着を紙袋に詰めながら、リリスは大きな声で言った。リリスはレーナの一つ下の十九歳である。恋人を作るのは早いのではないかとレーナは思ったが、水を差すのもなんなので特に何も言わなかった。
「はい、こちらどうぞ」
「ありがとう」
リリスから渡された紙袋を受け取ったレーナは、胸にぎゅっと抱き締めるように大切に扱いるんるん気分で帰宅した。
「ただいまー」
「おかえりなさい」
「おかえり」
店のドアを開け暖簾をくぐると、ノアとレインは珍しく二人でお茶をしていたようで、ティーカップとお菓子がテーブルの上に並んでいた。
「珍しいね、二人がお茶するなんて」
「レーナがいなくて暇だったから、レインの相手をしてあげたのよ」
「なにを偉そうに。レーナがいなくて今にも暴れそうだったアンタを宥めてやったのは誰だとお思いだい?」
「うるさいわよ」
「そっちこそ」
ふん、と言いながら同じタイミングでカップを取りこくりと紅茶を飲む二人にレーナは笑ってしまった。
「ところで、恋人のアタシを放っておいたレーナちゃんは、どこへ買い物に行ったのかしら?」
紙袋を見てどこかへと買い物に行ったのだと気づいたノアは、ちらりとレーナと紙袋へ視線を寄越した。
ノアのために新しい下着を買ったとは言えなくて、「あの」やら「えっと」と言葉を濁していると、レインは紙袋に見覚えがあったのでフォローをしてくれた。
「レーナは服飾店に行ってたんだろう?」
「服飾店? まさか、アタシのために?」
鋭いノアにレーナは「うっ」と声にならない声を上げた。レーナは嘘がつけないと知ってあるノアは、その様子を見て「ふうん」と楽しそうに笑みを浮かべた。
「可愛いレーナちゃんは、アタシとのデートのために新しい服でも買ったのね。ふふ、本当に可愛いわ」
置いていかれたことを根に持っていた様子だったが、それはレーナがノアに秘密にしておきたいことだからだと都合よく解釈した彼は、満足そうに柔らかな笑みを浮かべてレーナを呼ぶ。
「レーナも一緒にお茶をしましょう? アタシ、寂しかったのよ?」
「うっ。ごめんね、ノア」
「全く、痴話喧嘩もほどほどにしておくれよ」
三人はついでに軽く昼食を食べて、各々やりたいことをするために自室へと戻った。
ノアはレーナの部屋で過ごすので、下着を隠せないレーナはどうするか迷った。下着を着けるのであれば、一度は洗濯しておきたい。
うんうん唸っていると、ノアが「どうしたの?」レーナに近づいて顔を覗き込んだ。
「どこに隠すか迷ってて……。って、ノア!? い、今の、聞いてた……?」
「何かを隠したいのね? ふふ、可愛らしいこと。いいわよ、アタシはレインのコレクションの本でも見てるから、その間レーナは好きなことをなさい」
あのレインが秘蔵コレクションをノアに見せることを許すだなんてとレーナは驚いたが、先ほどもいつの間にか本当の祖母と孫のように接していたことを思い出した。そういえば、ノアの居候を許した時も、家族として迎えてくれたのだった。レインの優しさは分かりにくいが、レインなりにノアを認めているのだろう。
「ふふ、ありがとう、ノア」
「いいのよ、レーナ」
ノアはレーナの頬に軽くキスを落とし、片手をひらひらと上げて部屋を出て行った。
「よし、今のうちに洗濯しちゃおう!」
レーナは一階に降りて、今日買った下着達を泡立てた洗剤で丁寧に洗った。ノアに少しでも可愛いと思ってもらえたらいいなと思いながら洗濯するレーナは、それはそれは可愛らしい笑みを浮かべていたのだった。
ギュッと絞り水気がなくなるまでそれをくり返す。普段の場所で干すとノアやレインに見られてしまうかもしれないので、こっそりと浴室で干すしかない。熱風が出る魔道具を使い少しでも早く乾くようにした。
三時間後に確認すると、魔道具の熱のおかげで下着はどれも乾いていたので、急いで畳んでタオルに包んで自室のランジェリーボックスへと収納した。
夜ご飯を三人で食べて、レイン、レーナ、ノアのから順にお風呂に入る流れが自然と出来上がっていたので、レーナはレインが入浴を済ませて「レーナ、お風呂空いてるよ」と声をかけられたので、「はーい、今入るよ」と返事をした。
タオルに包んでおいた下着とパジャマを持ってこそこそと浴室へ向かったものだから、ノアから怪しい目で見られたが、特に何も言ってこなかったのでこれ幸いとレーナはワインレッドの下着をじっと見つめた。
「これを着けたら、ノア、可愛いって言ってくれるかな?」
服を脱ぎつつ一人つぶやいたレーナは着ていた衣類をカゴに入れて、脱衣所から浴室へと移動した。
いつものように丹念に身体を洗い、身綺麗にしてお風呂から上がり、自室へと戻るとノアに「お風呂いいよ」と火照った顔でレーナは言った。
「分かったわ、お風呂行ってくるわね」
もはや習慣となった唇へのキスを受けてレーナはこくんと頷いた。
それから数十分後、ノアがお風呂から上がり、先ほどのレーナ同様火照った顔で部屋へと戻ってきた。
「さてと、今日もレッスン始めましょうね」
「うん……」
いつもと様子が違うことに気づいたのか、ノアは「どうしたの? レーナ」と優しく聞いてきた。嘘がつけないレーナは、ぽろっと「新しい下着を買ったの」とこぼしてしまった。
珍しく目を丸くするノアを見て、彼のそんな表情を見られたのならよかったのかも、なんて思っていると、ノアはみるみるうちに赤面して、片手で顔を覆い隠した。
「ノア? どうしたの?」
「……本当にアタシのために買ったのね、レーナ」
「うん、ノアには少しでも可愛いって思って欲しいから」
「っもう! レーナはいつだって可愛いわよ!」
ノアはレーナをぎゅっと抱き締めると優しくお姫様抱っこをしてレーナをベッドへ横たわらせた。
そして、軽くキスをくり返し、啄むように唇を食み、舌を擦り合わせて吸い、口の中を好き勝手にされるレーナはノアに翻弄されっぱなしだ。いつかノアが驚くような仕返しをしてやろうと心に決めたレーナは、ノアからのキスを黙って受け入れた。
今日はいつもと違い、服の上から直接胸を揉まれた。下着をつけているので気持ちいいとはならないが、もどかしさで胸の先端が尖りつつあるのが分かり、レーナは赤面する。
「ふふ、もどかしいのでしょう? 可愛い子ね、すぐに触ってあげるわ」
パジャマを脱がされたレーナは、初めてのお披露目となるワインレッドの下着を食い入るように見つめ、固まるノアに「どうかな……?」と上目遣いでちらりと反応を伺う。
ノアはずっと黒髪黒眼で過ごしているが、本来の彼の瞳と同じ色を纏っているレーナに欲情が灯る熱い瞳で見つめ返されて、レーナはぞわりと粟立つ。
「アタシのレーナ、もう離さない」
谷間に顔を埋めたかと思えば、思いきり吸われて肌が赤く染まった。いわゆるキスマークを付けられたのだとレーナは気づき、ノアの独占欲のようなものを感じて再びゾクゾクした。
ノアは下着の上から両手で優しく胸を揉む。レーナからすればただの脂肪の塊でしかないが、ノアが夢中になってくれるのなら、胸が大きくてよかったと口には出さずにそっと思った。
下着の上から丹念に胸の先端周りを指でなぞられて、気持ちいいようで物足りないこの感覚はどうすればいいのだろう。
もじもじと身体をくねらせるレーナに「レーナの下着を満喫しているの」と、ひどく楽しそうに美しい笑みを浮かべてレーナの体温を上昇させた。
「でも、もどかしいよ……」
素直に今の身体の状態を告げると、ノアは「もう、本当に小悪魔だわ」と熱い息をこぼし、レーナの背中に手を伸ばしホックを外した。ぽろんとさらけ出される大きな胸は一つ赤い花を散らしていた。それは、先ほどノアがつけた所有印で、肌の白いレーナの身体ではひどく目立っていた。
やっと触れてもらえると思っていたら、いきなりきゅっと乳首を摘まれて「ひゃん!」と矯声がレーナの口から出ていく。
「ほら、気持ちいいでしょう?」
摘まれて指先で捏ねくり回されて、その気持ちよさにレーナは快感から逃れようと腰を引くが、がっちりと腰を掴まれてしまえば逃げ場などなく、与えられる快感に身体をくねらせることしかなかった。
「ノア、気持ちいいよぉ……」
「そうね、気持ちいいわね。素直で可愛いレーナにはご褒美をあげる」
レーナはキスが好きだと知っているノアは、ご褒美と称してたくさんキスをした。
乳首を両手で摘まれて、優しく指先で引っ掻かれたり、ピンと弾かれたりと、色々な刺激を受けてどんどんショーツが濡れていくのが分かる。
がばりと足を開かれたレーナは、濡れて変色しているところを見られて恥ずかしくなり足を閉じようとするが、そんなことをノアが許すはずもなく、足を固定されてしまう。
ショーツの上から尖りをなぞられると、ピリリとした快感が走る。
「んぅ……」
お風呂で洗う時しか触らないそこは、自慰をしないレーナからすれば触れられるのが胸以上に恥ずかしくてたまらない。片手がクリトリスに触れているので、もう片方の手がレーナの足を掴んでいる。自由が利く片方の足で、どうにかショーツを隠そうと足を閉じた。
「もう、少しずつって言ってるでしょう? ほら、可愛いレーナ、足を開いて」
「うう……」
ノアのおねだりに弱いレーナは、力を抜いて足を開いた。
「そう、いい子ね。素直なレーナ、大好きよ。だから、直接触るわね」
「え?」
するりとあっという間に脱がされたレーナは下生えまで濡れており、ショーツも糸を引いているのが分かり頬を朱に染める。
「やだぁ、恥ずかしいよぉ……!」
「アタシで感じてくれているのね、嬉しいわ。今からとびきり気持ちいいことしてあげる」
「な、なにするの……?」
レーナの足の間を割って入ったかと思えば、そのまま顔を秘部に近づけてクリトリスを舌で舐めあげたのだ。
「ひゃあん! なにこれ、ノア……!」
初めて得る快感に、レーナはイヤイヤをするように頭を振った。秘部からノアを引き離そうとするが、快感に力が抜けてそれもできない。
何かが迫り上がってくる感覚がする。何かがくるというのが分かり、レーナは身体が期待しているのが分かり、快感に身を委ねるほかなかった。
「ノア、なにかくる、きちゃうよぉ!」
「いいの、そのままイッて」
「はあん! うう、気持ちいいっ……!」
そう、気持ちいいという感覚を初めて理解したレーナはこれが達することかと、荒い呼吸をくり返す。
秘部はヒクヒクとしており、男を搾り取ろうとしているのだと経験が浅いレーナは気づかない。
「上手にイけてえらいわ。気持ちよかったでしょう?」
「……うん」
こくんと小さく頷いたレーナは、自分ばかり翻弄されて納得いっていなかった。今はやり返すことができるほど余裕がない。いつか同じことをしてやるのだと闘志を燃やし、レーナは口周りが濡れているノアに自ら口付けた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!