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冬の夜、いれいすメンバー6人が集まって、忘年会をすることになった。場所はないこハウスだ。全員のスケジュールを合わせてやっと実現したこの集まりを、皆が楽しみにしていた。
ないこハウスに集まると、それぞれ持ち寄ったお菓子や飲み物を並べて乾杯を始めた。笑い声が飛び交い、楽しい時間が流れる。やがて悠佑がふと思い出したように言った。
「そういえば、今回の集まりって誰が最初に企画したんだっけ?」
りうらが答える。「あれ、確かほとけじゃなかった?」
「いや、僕じゃないよ」とほとけが首を振る。
「じゃあ、まろちゃん?」初兎が聞くが、いふも首を横に振る。
皆が顔を見合わせる。結局、誰もこの集まりを企画した覚えがなかったのだ。しかし、皆は同じ日時と場所を書かれた招待メッセージを受け取っていた。
「ないこが送ったんじゃないの?」悠佑が尋ねると、ないこは笑いながら答えた。
「俺も何も送ってないよ。むしろ、皆からのメッセージでこの会を知ったくらい。」
全員の背筋が寒くなった。その時、ほとけがふと気づく。「ところで、さっきからずっと6人だと思ってたけど、ここにいるの…本当に6人だけ?」
部屋に静寂が訪れた。
ないこが震える声で部屋を見渡した。そして呟いた。「…テーブルの上、誰かの飲みかけが一本余ってる。」